俳優ディラン・ウォルシュの演技が見事なスリラー映画『ステップファーザー殺人鬼の住む家』について話そう

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ナイトメア・シンジ

大学時代に現劇団の前身「スパースターノイローゼ」旗揚げ。 1989年劇団「営業二課」設立。 1997年松竹シナリオスクール卒業。 フェニックス掌編文学賞入賞。 2009年8月から2017年2月まで中央林間カルチャースタジオ演技講師に就任。 現在は映画脚本、舞台演出、脚本、ラジオドラマ制作、リーディング講師など精力的に活動中。 演技指導はマンツーマンを基本に行っている。 日本劇作家協会会員。 劇団営業二課主宰。 横須賀まなび館演技講師。

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今日、ご紹介するのは、2009年のアメリカ映画「ステップファーザー殺人鬼の住む家」です。

ステップファーザー殺人鬼の住む家」は1987年製作ジョセフ・ルーベン監督映画「W/ダブル」のリメイク。

上映時間は101分。
日本では劇場未公開です。

映画「W/ダブル」とは?

”「W/ダブル」(原題:The Stepfather)は、1987年制作のアメリカ合衆国のスリラー映画。

自分の夢見る理想の家族像を掲げ、それが破綻をきたした途端に一家を皆殺しにする殺戮を繰り返す殺人鬼を描いたサイコスリラー映画。原題の意味は「継父」。

ジョン・リスト事件をモチーフにドナルド・E・ウェストレイクとブライアン・ガーフィールドが原案、ウェストレイクが脚本を執筆、ジョセフ・ルーベン監督。主演のテリー・オクィンの出世作。シリーズ化されて全3作が制作された”

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

監督のジョセフ・ルーベンは1991年のジュリア・ロバーツ主演のサスペンス映画「愛がこわれるとき」で知られています。

脚本家ドナルド・E・ウェストレイクは、1990年の映画「グリフターズ/詐欺師たち」でアカデミー賞脚色賞にノミネートされたことで有名ですが、筆者的には、別名義リチャード・スタークで書かれた悪漢小説「悪党パーカー」シリーズが思い浮かびます。

もう一人の脚本家ブライアン・ガーフィルドは1974年公開チャールズ・ブロンソン主演の悪党粛清アクション映画「狼よさらば」の原作者。筆者には1976年にエドガー賞長編小説部門受賞の年老いた元スパイとCIAとの知恵比べを描いた秀作「ポップスコッチ」です。

主演のテリー・オクィンと言えば、アメリカテレビドラマ「LOST」で第59回エミー賞ドラマ・シリーズ部門で助演男優賞を受賞したご存知ロック役ですね。これだけの面子なら面白くないわけがない。

ちなみにジョン・リスト事件とは1971年にアメリカで起きた一家殺人事件。一家の主であるジョン・リストが子供3人と妻、母親の5人を殺害。隠蔽工作により事件発覚が1月遅れた。ジョンは別人に成りすまし、逮捕までに18年を要した事件
そのリメイク作品が映画「ステップファーザー殺人鬼の住む家」ですから、期待は募ります。実際、まあまあ面白い。
(オリジナルを超えるのは、難しいのは皆さんもご存知でしょうけど)

映画「ステップファーザー殺人鬼の住む家」の監督はネルソン・マコーミック。
(2008年公開の「プロムナイト」の監督。筆者の好きなアメリカテレビドラマ・シリーズの「24」や「プリズン・ブレイク」、「NYPDブルー」の監督もしています)

映画「ステップファーザー」のキャストをご紹介

主演の殺人鬼デイヴッド・ハリスにディラン・ウォルシュ。
(アメリカでは、2003年から2010年まで続いた長寿医療テレビドラマ・シリーズ「Nip/Tuck」の主演、ショーンマクナマラ博士役で知られています)

デイヴィッドと婚約するスーザンにセラ・ワード。
(こちらも人気テレビドラマ・シリーズ「CSI:ニューヨーク」のジョー・ダンヴィル調査官役で有名ですな)

スーザンの長男マイケルに2007年放送開始のアメリカドラマ「ゴシップガール」で注目を集めたベン・バッジリー。

マイケルの幼馴染のガール・フレンド、ケリーにアンバー・ハード。

アンバー・ハードはジョン・カーペンター監督の約10年ぶりの劇場映画作品「ザ・ウォード/監禁病棟」(2011)で主演、ニコラス・ケイジ主演作「ドライブ・アングリー3D」(2011)でヒロイン、パイパー役で印象を残した女優。
(知っている人は知っているジョニー・デップの元結婚相手)

アンバー・ハードはスタイル抜群。
本作「ステップファーザー殺人鬼の住む家」でも惜しげもなく肢体を披露しています。

「ステップファーザー殺人鬼の住む家」のあらすじをご紹介

映画「ステップファーザー殺人鬼の住む家」あらすじ3人兄弟の長男のマイケルは両親の離婚が原因で私生活が荒れ、母親のスーザンに士官学校へ入れられてしまう。

マイケルが士官学校での寄宿舎生活を終えて家に戻ると、スーザンは新しい恋人デイビットと婚約、ひとつ屋根の下でと幸せそうに暮らしていた。デイビットは娘と妻を事故で亡くしたというが、実は”理想の家族を追い求める狂信的な連続殺人鬼”だった。

マイケルは最初、反感を抱くが柔和で誠実なデイビッドに打ち解けていく。そんな矢先、近所の老婆が指名手配犯がデヴィッドに似ているとスーザンに警告する。その後、老婆は事故死。死体は何日も経ってから見つかる。完璧な継父デイビッドに怪しさを感じ始めるマイケルは正体を暴くべく調べ始める…。

ディラン・ウォルシュの演技

ディラン・ウォルシュは、ハンサムで長身、優しく笑顔を絶やさない品行方正な継父(ステップファーザー)を見事に演じています。
(あまりに完璧すぎて、いけ好かない感じ具合が素晴らしい。演技としては完璧)

次第に崩壊し、馬脚を現すデイビッドの姿はジム・トンプスンの小説「The Killer Inside Me」(1952年)邦題は「内なる殺人者」を連想します。

屋根裏でのマイケルとの戦いにシーンはなかなかの迫力。

”子供は思った通りに育たない”
”理想の家族は絵に描いた餅”

物語の根底にそんなアイロニー(皮肉)が見えるスリラー・ムービー。

オリジナルより評判がよろしくないのは、いたずらにアンバー・ハードの水着や下着シーンが多いからかも。
(でも、本当に素晴らしい。ジョニー・デップを1年魅了したのもわかる)

後半、畳み掛ける演出があれば、評価は違ったはず。

でも、ディラン・ウォルシュの演技は見る価値充分。
アンバー・ハードのボディも見る価値充分。

お時間あれば、御覧下さい。

今後は映画レビュー担当はナイトメアリュウタに代わり、ナイトメア・シンジはナイトメアプロの映画企画・脚本と表の姿での舞台制作に専念することになりました。

またどこかでお会いしましょう!

”今宵も悪夢は世界のどこかで誰かが見る”

(ナイトメア・シンジ)

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