
ナイトメア・シンジ
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演技の上手い人には、実はいくつか特徴があります。
”集中力と想像力があること”、”探究心が旺盛なこと”、”自分を信じることができる人”
それから性格も大事なファクターです。”負けず嫌いな性格”が必要不可欠です。
順に述べていきましょう。
”集中力が大事なこと”は、すべてにおいて言えることですね。
「もしも、あなたが太古の恐竜時代にタイム・スリップをしたら?」
そのような映画に演技者として出演したら、あなたはブルー・バック(あるいはグリーン・バック)で撮影に望まなければなりません。
(アクロカントサウルスとは、白亜紀の北アメリカ大陸に生息した肉食恐竜。全長13メートル。時速40キロで走ることができる)
上手い役者は、それを難なく演じることができます。
もうひとつ映画好きな皆さんのために例をあげましょう。
2016年制作の映画「ドクター・ストレンジ」のワン・シーン”]主演のベネディクト・カンバーバッチ演じるドクター・ストレンジがアストラル体(幽体離脱した身体)になる場面。
自らの身体から離脱して、別の次元から自分を見るドクター・ストレンジの動きや表情をワイヤーなどの特殊技術を使ってベネディクト・カンバーバッチが演技しています。
”幽体離脱”なんか想像するしかないですが、グリーン・バックでベネディクト・カンバーバッチは見事に表現。
(マーベル・スタジオ製作のウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ配給によるアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画)
役者ではありませんが、お笑いタレントの友近はご存知でしょうか?
(友近は1973年8月2日生まれの愛媛県出身。吉本興業所属)
友近の”持ちネタ”に、先生やおじちゃん、おばちゃん、タクシードライバーなど市井の人々の喋り方や動きをマネした「一人コント」があります。
「ああ、こんな人いる」
「こんな人いるかも…」
「オレって人から見たらこんな?」
友近の人物描写には定評はあります。
(特に宅配ピザ屋の店員は絶品)
人をよく見て、マネして更にディフォルメする技術は”探究心”の表れにほかなりません。
(友近は人間が好きなんだろうな)
アカデミー賞で11部門もノミネートされた1998年のスティーヴン・スピルバーグの傑作戦争映画「プライベート・ライアン」。
第二次世界大戦のノルマンディー上陸作戦でオハマビーチの激戦をくぐり抜けた部隊に下されたのは、新兵ライアンの救出だった…。
「出演者全員を本物の兵士に変身させる」というスピルバーグ監督の考えの下、10日間もの軍事訓練が企画され、俳優たちは80キロ近い装備を背負い、雨の中、寒さに震えながら10キロも歩かされた。
(さすがに役者たちはみんな降りると言ったらしい)
”自分ならこの過酷な役も演じることが出来る”。
そういう信念こそ、上手な役者を生むのです。
その役に辿り着けるのは、わずか一人のみです。
一人の勝者以外は”敗者”。
スポーツとは違います。
準優勝も3位もベスト4もベスト8もありません。
配役オーディションが終わり、
「いやー、良かったよ」
「面白いね」
「見事な芝居だったな」
「上手いね」
と言われても、受かったと連絡がなければ、それで終わりです。
オーディションだけではありません。
その役に受かったとしても、撮影現場で怒られたり、凹まされたります。
(酷ければ、次からは呼ばれません)
そこでめげない。
挑戦です。
立ち上がり、また挑戦するしかない。
何度でも。
俳優は負けず嫌いな性格でないと、務まらない職業でもあります。
次回はシュール洋画「バロン」です。
お楽しみに。
”今宵も悪夢は世界のどこかで誰かが見る”
(ナイトメア・シンジ)
「演技の上手い人の特徴や性格」を最後まで読んで下さった読者の皆様へ
皆さん、ホラー王子(ナイトメアリュウタ)の兄貴分で脚本家・演出家・演技トレーナー・映画評論者のナイトメアシンジです。
演技の上手い人の特徴や性格を読んでくれた方にオススメしたい映画がありますのでコチラの記事も併せて読んでみて下さい→→演技の勉強の色々な方法について