松本人志が撮ったモキュメンタリー映画『大日本人』は評価が分かれる作品

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ナイトメア・シンジ

大学時代に現劇団の前身「スパースターノイローゼ」旗揚げ。 1989年劇団「営業二課」設立。 1997年松竹シナリオスクール卒業。 フェニックス掌編文学賞入賞。 2009年8月から2017年2月まで中央林間カルチャースタジオ演技講師に就任。 現在は映画脚本、舞台演出、脚本、ラジオドラマ制作、リーディング講師など精力的に活動中。 演技指導はマンツーマンを基本に行っている。 日本劇作家協会会員。 劇団営業二課主宰。 横須賀まなび館演技講師。

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ナイトメアティング
シンジせんしぇい!僕ニャンは個性バツグンのモキュメンタリー映画をちりたいニャンプリング!教えて!教えて!
ナイトメアシンジ
任せろティング!今日はモキュメンタリー映画「大日本人」(だいにっぽんじん)を紹介する!

モキュメンタリー映画「大日本人」(だいにっぽんじん)は2007年6月2日に公開された日本映画です。

ダウンタウンの松本人志が企画・脚本・監督・主演を務めた映画。

(脚本は放送作家として有名な高須光聖との共同執筆)

上映時間は113分。

映画「大日本人」は松本人志の初長編映画です。

吉本興業の映画制作進出の足ががりになった作品でもあります。

制作費は10億円

(制作費は興行収入の3分の1が目安)

映画「大日本人」はモキュメンタリー映画

ナイトメアリュウタ
モキュメンタリー映画ってなんですか?
ナイトメアシンジ

モキュメンタリーとは、架空の人物

や団体、虚構の事件や出来事に基づいて作られるドキュメンタリー風表現手法。

モキュメンタリーは擬似を意味する「モック」と、「ドキュメンタリー」の混成語。

または、「モックメンタリー」とか「モック・ドキュメンタリー」あるいは「フェイクドキュメンタリー」と呼ばれる場合もあります。

モキュメンタリー映画については、白石晃士映画監督の回に詳しく書いていますので、興味のある方は御覧下さい。

(白石晃士映画監督はモキュメンタリー映画の第一人者)

映画「大日本人」は松本人志扮する巨大変身ヒーローの日常と害獣と呼ばれる巨大怪獣との戦いをインタビューを中心にドキュメンタリー風に描いたモキュメタリー・ムービー

主演の大佐藤大を松本人志。

害獣役にお笑いコンビ海原はるか・かなたの海原はるかや板尾創路、原西孝行幸。俳優界からは竹内力や神木隆之介が顔を貸しています。

大佐藤大を助けるアメリカから来たヒーローに宮迫博之と宮川大輔。

では、モキュメンタリー映画「大日本人」のあらすじを最後まで、ご紹介します。

モキュメンタリー映画「大日本人」あらすじ

都内のうらぶれた一軒家で、大佐藤大(だいさとうまさる)がインタビューを受けている。

大佐藤の仕事は、日本に巨大な”害獣”が出現した時、巨大化して”大日本人”に変身し、害獣を退治することだった。

大日本人は、世襲制で大佐藤が6代目。

大佐藤のドキュメンタリーを撮影するクルーは、彼のプライベートな日常を追いかける。

クルーは大佐藤が、いついかなる時も折りたたみ傘を携帯し、食堂で力うどんを食べるところなどを映してゆく。

大佐藤には、別居中の妻と娘がいて、祖父は痴呆を発症して老人ホームにいた。

時代の変化もあって、大日本人への批判の声も多くなり、苦悩と希望の狭間で暮らす大佐藤をカメラは追いかける。そして、膨大なインタビューを通じて、大佐藤の本音をあぶり出してゆく。

大日本人と害獣の戦いはテレビ中継もされているが、深夜帯の放送のみ。

閉塞した現在の状況を打開しようと、大佐藤の女マネージャーは大日本人の身体に広告を入れることを提案する。

大佐藤は、しぶしぶ受け入れる。

”締ルノ獣”や”跳ルノ獣”、”匂ウノ獣”、と次々に害獣を倒していく大佐藤。しかし、誤って子供の”童ノ獣”を死なせてしまい、世間から大バッシングを受ける。そんな大佐藤の前に、最強の敵”ミドン”が出現する。

ミドンのあまりの強さに逃げ回る大佐藤の変身した大日本人。そこへ、アメリカからやって来た”大アメリカ人”の、スーパージャスティスとファミリーたちが大佐藤の助けに入る。

圧倒的な強さで、あっという間にミドンを退治してしまうスーパージャスティスたち。

スーパージャスティスたちは大日本人をスーパージャスティス星へと招待する。

やがて、ファミリーでの反省会が始まり、それに巻き込まれる大日本人であった…。

ナイトメアリュウタ
「大日本人」って映画レビューサイトで賛否(評価)が極端に分かれてるけどなんでなのですか?

モキュメンタリー映画「大日本人」はなぜ評価が分かれるのか?

ナイトメアシンジ

企画から完成まで松本人志が5年もの月日をかけたモキュメンタリー映画「大日本人」。


評価が分かれる一番の理由は”時間の長さ“だろう。

およそ、2時間近くあるモキュメンタリーは見ていてしんどい。

松本のインタビューが長すぎだと思う。

(フジテレビ系列で1991年12月8日から1997年11月2日まで放映されていたダウンタウンのバラエティ「ごっつええ感じ」のような”画面の奥の遊び”がない。インタビュー中に窓ガラスが割られ、次のシーンに窓ガラスにテーピングしてあったシーンはいいけど)

クライマックスのスーパージャスティスが出てきたあたりから、俄然面白くなるだけに残念。

映画監督としての松本人志

ナイトメアシンジ

細かい場面描写のセンスや演出は卓越したものがあるのは間違いない。

例えば

冒頭のバスの中でのインタビュー。

松本人志が繰り返す答え。

(アイドリングしているバスのエンジン音で相手が聞き取れてないのを感じて)

松本人志が足げく通う食堂の主人のインタビュー。

左肘をステンレスの台に置く感じ。

(インタビューされている人間の緊張感とホームでの撮影の安心感が上手く調和されていて、ドキュメンタリー撮影でよくあるポージング)

松本人志が別れた子供と遊ぶシーン。

プライバシー保護の目貼りと音声変換。

(子供の声にオッサンの声を被せている)

新幹線の中で通路越しにインタビューを受ける松本人志。

(人が通る度に中断。リアルで面白い)

寝ている松本を巨大化させる防衛庁の特殊チームのシーンは圧巻。
(面白すぎ。知っている人はバラエティーの“早朝バズーカ”を連想するかも)

松本人志を助けにきた祖父がミドンの足を取ろうと突進して、膝蹴りであえなくダウン。

(総合格闘技あるある。グランドが得意な選手がタックル失敗)

丸めた新聞紙でミドンをボコボコにするスーパージャスティスの長男。

(バラエティー番組の浜田雅功を連想させる)

など
所々、ニヤリとしたり、感心するシーンが多いのも事実。

だが、
増えるワカメを乾燥したまま食べるアイディアは面白いのに生かしきれてない。

全体的に惜しい。

だが、松本人志の才能は垣間見ることができる。
お時間あれば御覧ください。

次回は演技の上手い人の特徴や性格についてお話します。

お楽しみに。

”今宵も悪夢は世界のどこかで誰かが見る”

(ナイトメア・シンジ)

「松本人志が撮ったモキュメンタリー映画『大日本人』は評価が分かれる作品」を最後まで読んで下さった読者の皆様へ

モキュメンタリー映画『大日本人』を読んでくれた方にオススメしたい映画がありますのでコチラの記事も併せて読んでみて下さい→→洋画『M』はサスペンスホラーのおすすめ古典映画

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大学時代に現劇団の前身「スパースターノイローゼ」旗揚げ。 1989年劇団「営業二課」設立。 1997年松竹シナリオスクール卒業。 フェニックス掌編文学賞入賞。 2009年8月から2017年2月まで中央林間カルチャースタジオ演技講師に就任。 現在は映画脚本、舞台演出、脚本、ラジオドラマ制作、リーディング講師など精力的に活動中。 演技指導はマンツーマンを基本に行っている。 日本劇作家協会会員。 劇団営業二課主宰。 横須賀まなび館演技講師。

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