邦画『インプリント〜ぼっけえ、きょうてえ〜』はオクラ入りになりかかった最恐トラウマ映画

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ナイトメア・シンジ

大学時代に現劇団の前身「スパースターノイローゼ」旗揚げ。 1989年劇団「営業二課」設立。 1997年松竹シナリオスクール卒業。 フェニックス掌編文学賞入賞。 2009年8月から2017年2月まで中央林間カルチャースタジオ演技講師に就任。 現在は映画脚本、舞台演出、脚本、ラジオドラマ制作、リーディング講師など精力的に活動中。 演技指導はマンツーマンを基本に行っている。 日本劇作家協会会員。 劇団営業二課主宰。 横須賀まなび館演技講師。

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脚本家・演出家・演技トレーナー・映画評論者のナイトメアシンジです。

今日ご紹介するのは、邦画「インプリント〜ぼっけえ、きょうてえ〜」です。

上映時間は63分。
日本公開は2006年5月27日。

トラウマ映画 邦画 「インプリント〜ぼっけえ、きょうてえ〜」は、2006年世界のホラー映画監督13人を集めて作られた”マスターズ・オブ・ホラー”シリーズの中のひとつで、米ケーブルテレビ(SHOWTIME)用に製作された映画です。

邦画「インプリント〜ぼっけえ、きょうてえ〜」は三池崇史のアメリカ資本での映画制作デビュー作。

原作は岩井志麻子の「ぼっけえ、きょうてえ」。
(下ネタ大好き岡山の生んだ天才テレビ・コメンテーター。自称”岡山の黒アワビ”)


小説「ぼっけえ、きょうてえ」は日本ホラー小説大賞と山本周五郎賞を受賞しています。

”マスターズ・オブ・ホラー”は、「悪魔のいけにえ」のトビー・フーパー、「サスペリア」や「インフェルノ」のダリオ・アルジェント、「ハロウィン」や「ザ・フォッグ」のジョン・カーペンターなど、豪華なメンバー。その中で唯一の日本人監督が三池崇史でした。

ところがどっこい、放送コードが緩いアメリカ・ケーブルテレビにもかかわらず、本作品「インプリント〜ぼっけえ、きょうてえ〜」だけは、あまりにも残虐なため、アメリカでは放送中止になりました。
(意外な結末)

自主規制によりR-18指定となっています。
(またまた、良い子のみなさんは蚊帳の外ですいません。早く大人になってください)

アメリカ資本の映画なので、全編で台詞が英語となっています。

脚本は天願大介。
(映画監督今村昌平の長男)

筆者がリスペクトする映画、林海象監督「濱マイクシリーズ、我が人生最悪の時」(1994年)や 「遥かな時代の階段を」(1995年)の脚本に携わっています↓

(他に今村昌平監督作品映画「うなぎ (1997年)」の 脚色も)

出演は女郎役に工藤夕貴。
(筆者にとっては、今だに相米慎ニ監督映画「台風クラブ」の高見理恵)

他に根岸季衣、木下ほうかも出演。
(原作者岩井志麻子も出演)

「インプリント〜ぼっけえ、きょうてえ〜」のタイトルですが、
”ウチの顔、ぼっけえ、きょうてえ(岡山地方の方言で、とても怖いという意味)”と女郎が問いかけるところからきています。

では、最恐トラウマ邦画「インプリント〜ぼっけえ、きょうてえ〜」のあらすじにいってみましょう。

トラウマ邦画「インプリント〜ぼっけえ、きょうてえ〜」あらすじ

舞台は日本。アメリカ人文筆家のクリスは女郎の小桃という女を探していた。愛する小桃を自らの手で身請けするためだ。

途中、川中の遊郭で、とある女郎と出会う。その女郎は自らの生い立ちと小桃との思い出をクリスに語り出す。醜い顔のその女郎は、生まれたときから奇形で顔の左半分がつり上がっていた。女郎が、いくつもの遊郭を渡り歩く中、彼女は小桃と出会う。虐げられてきた女郎に小桃だけは優しくしてくれた。

だがある日、そんな小桃に翡翠の指輪の盗難疑惑がかけられ、小桃は凄惨な拷問を受けた末に自殺してしまったという。女郎の話に納得の行かないクリス。尚も、彼女を問い詰めると、実は小桃は”自らの手で殺した”と告げる。

女郎自身の生い立ちにまつわる話も二転三転していくが…。

(今回はネタバレなし。驚愕のクライマックスを見よ!ヒント」は”手”。)

映画「インプリント〜ぼっけえ、きょうてえ〜」がどうして、最恐トラウマ邦画と言われるようになったのか?」

アメリカでは、上映禁止。日本でも映画倫理委員会から、審査規格外(審査適応区分外)扱いとなり、ほとんどの映画館から一般上映を拒否されました。

劇場版としては「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」以外は、シアターイメージフォーラム(渋谷)のみでレイトショーという形を取って上映されました。

問題は拷問シーン。完全に直接描写ではないんですが、原作では「つるして、火のついた松葉でいぶる」といった文章内容を、映画「インプリント〜ぼっけえ、きょうてえ〜」では火のついた線香を脇の下に押し付けたり、串を爪の間に押し込んだり、唇と歯茎の間に突き刺すというシーンに変えられています。

(想像しただけで痛いでしょ?トラウマになるでしょ?)

日本一忙しい映画監督、三池崇史のアメリカ・デビューはやや躓きを見せましたが、
作品としては、まあ悪くない出来。

(日本語で外人登場なくして、再作したら、めちゃめちゃ怖いかも)

赤基調のキレイな映像も印象的な映画「インプリント〜ぼっけえ、きょうてえ〜」。
お時間あれば、御覧下さい。

お断りしておきますが、もちろん、ハッピーエンドではないですよ。
(新たなトラウマを生むかも)

「トラウマ映画 邦画 インプリント〜ぼっけえ、きょうてえ〜 」を最後まで読んで下さった皆様

皆さん、ホラー王子(ナイトメアリュウタ)の兄貴分で脚本家・演出家・演技トレーナー・映画評論者のナイトメアシンジです。

トラウマ映画 邦画 インプリント〜ぼっけえ、きょうてえ〜 の記事を最後まで読んでくれた方にオススメしたい映画がありますのでコチラの記事も併せて読んでみて下さい→映画『震える舌』は邦画史上稀に見るトラウマ映画

(ナイトメア・シンジ)

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大学時代に現劇団の前身「スパースターノイローゼ」旗揚げ。 1989年劇団「営業二課」設立。 1997年松竹シナリオスクール卒業。 フェニックス掌編文学賞入賞。 2009年8月から2017年2月まで中央林間カルチャースタジオ演技講師に就任。 現在は映画脚本、舞台演出、脚本、ラジオドラマ制作、リーディング講師など精力的に活動中。 演技指導はマンツーマンを基本に行っている。 日本劇作家協会会員。 劇団営業二課主宰。 横須賀まなび館演技講師。

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