
ナイトメア・シンジ
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脚本家・演出家・演技トレーナー・映画評論者のナイトメアシンジです。
今日、ご紹介するのは、邦画「ビジターQ」です。R-18指定の日本映画です。
トラウマ映画 邦画「ビジターQ」は2001年3月17日に公開されました。
監督は「クローズZERO」から「藁の楯」まで様々な作品を今尚、取り続ける三池崇史です。
この邦画「ビジターQ」はシネマ下北沢で上映されるビデオ撮影の連作ラブ・ストーリー「ラブシネマ」6部作の最後を締めくくる作品として製作・公開されました。
(シネマ下北沢は、残念ながら2008年6月6日閉館しました) そのため、本作は低予算のデジタルビデオで撮影されています。(制作費約700万円)
三池崇史監督、お得意の壮絶なグロさ、エロさの描写とセンス・オブ・ワンダーな笑いで、”崩壊しかけた家族の再生する姿”を描き、公開後、超問題作!と言われ議論を呼んだ作品です。
脚本は江良至。余談ですが、江良至の脚本映画「必死剣 鳥刺し」(2010年)のクライマックスは必見です。唖然呆然間違いなし。お時間あれば、御覧下さい↓↓
脚本家、江良至は、2017年8月4日公開実写版映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第1章」でも三池崇史監督とタッグを組んでいます。
主演は今やお茶の間でも引っ張りだこ。悪人顔で有名な遠藤憲一が山崎清役。 妻の山崎恵子を内田春菊が演じています。(漫画家でエッセイストの内田春菊。体当たり演技でしかも、怪演。ヌードも惜し気もなく披露しています)
では、
トラウマ映画 邦画「ビジターQ」のあらすじを簡単に紹介してみます。(ブッ飛んでます)
トラウマ映画 邦画「ビジターQ」あらすじ
山崎家はもはや、崩壊一歩手前の状態。元ニュース・キャスターの山崎清は、女子高生との援助交際の実態をドキュメンタリーに収めるつもりが、家出中の自分の娘の美貴と関係を持ってしまう。
卓弥は外では苛められっ子だが、家では母親に暴力を振るう息子。卓弥の暴力から逃れる為、クスリに逃げる清の妻の恵子。恵子はSM売春でクスリ代を稼いでいる。
そんな山崎家に、清の頭を意味もなくカチ割った秀臣という若者がなぜか勝手に住みつくようになる。取り返しのつかない失態をテレビでさらけ出し、番組を降板させられていた清は、現場復帰を図ろうと、息子卓弥のいじめの実態に迫るドキュメントを企画する。
ところが、レポーターの村田麻子を口説くのに失敗した清は逆ギレして麻子を殺してしまい、死姦する。すると、死後硬直によって彼女の体から山崎のペニスが抜けなくなってしまう事態に発生。
パニックに陥る清を救ったのは、不思議な力を持った秀臣によって癒され、愛に目覚めた恵子だった。そして、懸命に清のために協力する恵子の真摯な姿に心を打たれた清は、失われた家族の絆を取り戻すべく、恵子とともに苛めっ子たちを殺害。卓哉を苛め地獄から救い出す。
やがて、秀臣に援助交際を申し込み、ボコボコにされた娘の美貴も家に帰ってくる。山崎家は再生の朝が始まる…。
(すげえーでしょ?ヤバいでしょ?ある意味、あらすじを読んだだけでもトラウマ喰らうでしょ?ですから、良い子の皆さんは見れないでちゅ。最後はちょっと、タラちゃんぽく言ってみました。すいません)
映画「ビジターQ」のトラウマ度数。
もう、最強度数に近い。
自分の追悼番組で流したい作品として三池崇史監督自身が映画「ビジターQ」を挙げているそう。理由は”民間放送では流せないから。
”そして、何故か、内田春菊の胸から母乳が出るシーンがあります。
(もう、メチャクチャ。設定もなにもない。トラウマになる。)
背後からいきなり、レンガで殴られる遠藤憲一のシーンもヤバい。
(もう、ただの通り魔)
苛めっ子をやっつけるシーンのチープさも狙い?
(いくら、苛めっ子だからって…これは、れっきとした殺人ですよ)
遠藤憲一と内田春菊のお互いが理解し合うシーンのカット割りとか、ホント自主映画っぽいし。”家族大好きな人”には、トラウマ必死ですが、お時間と心の余裕がある方は、どうぞ御覧下さいませ。
最後、”なんだ?これ?”って突っ込めます。
「トラウマ映画 邦画 ビジターQ」を最後まで読んで下さった皆様
皆さん、ホラー王子(ナイトメアリュウタ)の兄貴分で脚本家・演出家・演技トレーナー・映画評論者のナイトメアシンジです。
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(ナイトメア・シンジ)