洋画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』は見る者に衝撃とトラウマを生む映画

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ナイトメア・シンジ

大学時代に現劇団の前身「スパースターノイローゼ」旗揚げ。 1989年劇団「営業二課」設立。 1997年松竹シナリオスクール卒業。 フェニックス掌編文学賞入賞。 2009年8月から2017年2月まで中央林間カルチャースタジオ演技講師に就任。 現在は映画脚本、舞台演出、脚本、ラジオドラマ制作、リーディング講師など精力的に活動中。 演技指導はマンツーマンを基本に行っている。 日本劇作家協会会員。 劇団営業二課主宰。 横須賀まなび館演技講師。

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脚本家・演出家・演技トレーナー・映画評論者のナイトメアシンジです。

今日、ご紹介するのは、洋画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」です。

トラウマ映画 洋画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」は2000年にデンマーク・ドイツの共同制作されました。

日本では、2000年12月23日に公開。
上映時間は140分。

監督はラース・フォン・トリアー。

洋画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」はラース・フォン・トリアー監督の映画「奇跡の海」と映画「イディオッツ」に次ぐ「黄金の心」3部作の3作目映画。(困難な状況下でも純粋な心を保ち続ける女性を主人公にした映画)

ラース・フォン・トリアーはデンマーク出身の監督です。
(過激な性描写が多い監督でも知られています)

1996年公開映画「奇跡の海」はヨーロッパで評価が高く、様々な賞を受賞しています。
(いわゆる鬼才)

出演はアイスランドの歌手ビョークがセルマを演じています。

セルマの大切な友人をカトリーヌ・ドヌーヴ。
(もちろん、映画「シェルブールの雨傘」(1963)のあの人です)

ビル役にデヴィッド・モース。
(映画「グリーン・マイル」(1999)のコールド・マウンテン刑務所Eブロック副主任ですな)

この洋画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」は高い評価を得て、2000年第53回カンヌ国際映画祭では最高賞パルム・ドールを受賞。

ビョークは映画主演2作目で主演女優賞を獲得しました。
ビョークは洋画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」では、音楽も担当。

では、トラウマ映画 洋画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のあらすじを紹介します。

(公開当時、話題になった衝撃のラストまで、つ包み隠さずお伝えします。劇場公開時、たくさんのトラウマを生んだと言われるこの映画。諸君、心の準備をせよ!)

トラウマ映画 洋画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」あらすじ

1960年代のアメリカのとある町が舞台。チェコからやってきた移民のセルマは、女手ひとつで息子ジーンを育てながら工場で働いている。セルマは視力に遺伝性の病気を持っており、徐々に視力は失われつつあり、このままでは失明するところまで来ていた。

息子のジーンもまた、セルマから遺伝を受け継いでおり、13歳で手術を受けないと同じように失明してしまう危険があった。

セルマは自分のためでなく、ジーンの手術のために費用を内密に、こつこつと貯めていた。そんな彼女の生きがいはミュージカル。セルマの夢、それはミュージカル女優になることだった。

友人のキャシーと、仕事帰りにミュージカル映画を観たりするのが一番の楽しみだったセルマ。しかし、セルマの視力は日増しに弱くなり、遂には仕事でミスが重なり、工場をクビになってしまう。途方に暮れるセルマ。

大家のビルは警察官。ビルは妻のリンダの浪費で金に困っており、セルマがジーンの手術代として貯めていた大切なお金を盗んでしまう。セルマはビルに金を返すように迫り、もみ合っているうちにビルの拳銃が暴発する。瀕死でも、ビルはセルマのお金を離そうとはしない。思い余ったセルマはビルの頭を何度も殴り、ようやくお金を取り返す。

ビルは死亡し、セルマは殺人犯として逮捕され、裁判にかけられるが法廷では口を閉ざし、何も語らない。
セルマはやがて死刑の宣告を受ける。セルマはジーンの手術を、お金とともにキャシーに託す。死刑執行の時、セルマは最後にジーンの名前を叫び、死の恐怖を女性看守に訴える。

セルマの死刑の見届けに来たキャシーは周囲の手を振り切り、死刑台にいるセルマにメガネを渡す。ジーンの手術の成功を確信すると、セルマは落ち着きを取り戻す。そして、笑顔で首に縄をかけられたまま、「最後から二番目の歌」を歌い始める。その刹那、セルマの足元の床が抜け、セルマは宙に浮かぶ…。

映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のトラウマ的衝撃

ラスト、カメラはセルマの死を遠くから写す。
やがて、カーテンが引かれ、セルマの姿を人々から覆い隠す。
次の瞬間、カメラは天を仰ぐように上を向き、まるで芝居の暗転のように終わる。

劇中、ミュージカルのシーンが出て来きますが、ほとんどがセルマの妄想です。
たとえば、判決を待つ間にセルマが急に唄い、踊り出すと、法廷内の人々も呼応するように躍り始める…。
現実世界より、ミュージカルシーンは明るい色で描かれています。
(でも、現実逃避型主人公の映画で、ここまでバッド・エンドなものはありません。そりゃあ、トラウマ映画だよね)

たくさんの切ないシーンと哀しいシーンに彩られた映画。
(筆者はセルマが視力が段々と低下し、見えなくなっていく中、それを悟られないがために視力検査の表を覚えるシーンがもっとも哀しい)

ただ、やや違和感を感じるシーンもなきにしもあらず。
(筆者だけかもしれません)

ビルを殺した後、ビルの妻リンダと向かい合い、歌を歌うシーン。
なんか、滑稽です。
(ラース・フォン・トリアー監督のミュージカルに対する強烈な皮肉。この映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」は脚本も書いてるし)

トラウマ映画 洋画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」はミュージカル・シーン以外は、まるでドキュメンタリーのような映像になっているのも、特徴です。
(監督ラース・フォン・トリアーは猛烈にシニカルな人なのかもしれないな)

見るものに救いのないトラウマを与えるこの映画、
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」
体調のいい時に見ましょう。

トラウマ映画 洋画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を最後まで読んで下さった皆様へ

皆さん、ホラー王子(ナイトメアリュウタ)の兄貴分で脚本家・演出家・演技トレーナー・映画評論者のナイトメアシンジです。

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(ナイトメア・シンジ)

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