語りつくされた感があるアニメカルト映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』について、敢えて語ろう

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ナイトメア・シンジ

大学時代に現劇団の前身「スパースターノイローゼ」旗揚げ。 1989年劇団「営業二課」設立。 1997年松竹シナリオスクール卒業。 フェニックス掌編文学賞入賞。 2009年8月から2017年2月まで中央林間カルチャースタジオ演技講師に就任。 現在は映画脚本、舞台演出、脚本、ラジオドラマ制作、リーディング講師など精力的に活動中。 演技指導はマンツーマンを基本に行っている。 日本劇作家協会会員。 劇団営業二課主宰。 横須賀まなび館演技講師。

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脚本家・演出家・演技トレーナー・映画評論者のナイトメアシンジです。今日ご紹介するのは、カルトアニメ映画「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」です。

「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」1995年11月18日に公開されました。上映時間は85分。

監督は言わずと知れた天才押井守。
脚本は映画平成「ガメラ」シリーズや「機動警察パトレイバー」の伊藤和典。
原作は「アツプル・シード」で第17回星雲賞受賞の士郎正宗。
音楽は,押井守とは「機動警察パトレイバー」でもタッグを組んだ川井憲次。

カルトアニメ映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』予告編

アニメ映画「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」のあらすじ

2029年。時は電脳社会。内務省・首相直属の防諜機関で、サイバー犯罪捜査や対スパイ・テロ捜査を行う公安9課(攻殻機動隊)を率いる”少佐”こと草薙素子。少佐は、脳以外の全てを義体化した極めてアンドロイドに近い人間。

9課には部長の荒巻、少佐の相棒を務める軍人上がりの大男のバトー、元本庁の刑事で妻子持ちのトグサや電子情報捜査のプロのイシカワなどのメンバーがいる。9課は、国際指名手配されている「人形使い」と呼ばれるハッカーが日本に潜入したとの情報を受け、捜査を開始する。少佐らは外務大臣の通訳の電脳にハッキングしてきた人形使いを逆探知して、実行犯の清掃局員を逮捕するが、その男は人形使いにゴーストハック(洗脳)され、人形使いに利用されただけだった。

そんな折、義体が逃げ出してトラックにはねられ、9課に運び込まれる。その義体は政府御用達の義体メーカー「メガテク・ボディ社」の製造ラインが勝手に稼動し、生産した女性型の義体だった。その義体の中には電脳内にゴースト(魂)らしきものが確認される。外務省の公安6課の中村部長とウィリス博士は、中に宿っているゴーストこそ人形使いだと言う。

その義体が突然、言葉を発して政治亡命を希望、「私はプロジェクト2501、情報の海で発生した生命体だ」と言う。しかし、突如、爆発が起き、義体が略奪されてしまう。9課の調査で、人形使いとは外務省が他国との交渉や外交を有利に進めるために開発したハッキング・プログラムだったことがわかる。

そして、そのプロジェクトは2501と呼ばれていた。自我を持ち始めた人形使いは暴走し、外務省は機密を守るために、人形使いを回収しようと追っていたのだ。人形使いを乗せた車を追う少佐。

激しい銃撃戦が始まるが、少佐は駆けつけたバトーのお陰で義体の奪還に成功する。少佐はその場で人形使いのゴーストに潜るサイコダイブを始める。人形使いの意識に潜った少佐は、人形使いから自分との融合を提案される。

それにより人形使いは自分の子孫とも言える多様化したデータを残すことが可能になり、少佐自身は殻の中に閉じ込められていたゴーストを解き放ち、ネットの世界と一体化できると言う。

その時、一連の事実の発覚を恐れた公安6課のヘリから発射された銃弾が人形使いと少佐の頭部を破壊する。バトーは少佐を庇おうとして腕を吹き飛ばされる。バトーの隠れ家。運び込まれた少女の義体が目を覚ます。その中にいたのは、人形使いと融合を果たした少佐だった。少佐は合言葉「2501」を言い残して、広大なネットの海へと消える…。

アニメ「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」はカルト映画

まずは聞きなれないワードが劇中を無数に飛び回ります。

電脳化人間の脳にマイクロマシンを埋め込み、脳とコンピューターネットワークを直接接続するバイオ技術。

攻性防壁外部からの有害情報やハッキングを遮断、同時に攻撃するセキュリティ機能。

義体化義手、義足、人口臓器など肉体をサイボーグ化する技術

ゴースト生命に内在する人間本来の自我や意識を差す。魂の概念。

などなど。公開当時は完全に理解している人は少なかったはず。
でも、それでいい。

筆者なりのカルト映画の定義のひとつ。それがこのアニメ「GHOST GIN THE SHELL/攻殻機動隊」にはあります。

監督の押井守と脚本の伊藤和典のこのアニメ「GHOST GIN THE SHELL/攻殻機動隊」は
”なんかわからない難しいこと言ってんなー”って感じです。

でも、格好いい。
心地いい。

公開当時、筆者はそれほど、頭が良くないので、このカルトアニメ「GHOST GIN THE SHELL/攻殻機動隊」の”雰囲気”を楽しみました。

それは、今思うと、未来に対するワクワク感、知らないものに対する好奇心だったような気がします。小学生の時、専門用語を並べて白熱した議論を展開する大人達の会話を傍らで聞いていた時の高揚感に似ています。

音楽も素晴らしい。
押井守、伊藤和典、川井憲次が作るサイバーパンクの一つの完成形。

間違いなく、現在のアニメSF映画の道筋を作った作品です。

アニメ映画「GHOST GIN THE SHELL/攻殻機動隊」は
続編、テレビアニメ、ゲームと攻殻機動隊は以降、色々なカタチで派生していきます。

筆者がカルトの中でもリスペクトするカルトアニメ映画「GHOST GIN THE SHELL/攻殻機動隊」。

押井守が影響を受けたと語るSFカルト映画「ブレード・ランナー」と一緒に見ても面白いかも。

「語りつくされた感があるアニメカルト映画『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』について、敢えて語ろう」を最後まで読んで下さった皆様へ

皆さん、ホラー王子(ナイトメアリュウタ)の兄貴分。ナイトメアシンジです。カルトアニメ映画「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」を最後まで読んでくれた方にオススメしたい映画がありますのでコチラの記事も併せて読んでみて下さい→現代日本カルト映画の代表監督といえば、塚本晋也だと思う

(ナイトメア・シンジ)

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大学時代に現劇団の前身「スパースターノイローゼ」旗揚げ。 1989年劇団「営業二課」設立。 1997年松竹シナリオスクール卒業。 フェニックス掌編文学賞入賞。 2009年8月から2017年2月まで中央林間カルチャースタジオ演技講師に就任。 現在は映画脚本、舞台演出、脚本、ラジオドラマ制作、リーディング講師など精力的に活動中。 演技指導はマンツーマンを基本に行っている。 日本劇作家協会会員。 劇団営業二課主宰。 横須賀まなび館演技講師。

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