語りつくされた感のあるヒース・レジャーの映画『ブロークバック・マウンテン』について別の観点から語ろう

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ナイトメア・シンジ

大学時代に現劇団の前身「スパースターノイローゼ」旗揚げ。 1989年劇団「営業二課」設立。 1997年松竹シナリオスクール卒業。 フェニックス掌編文学賞入賞。 2009年8月から2017年2月まで中央林間カルチャースタジオ演技講師に就任。 現在は映画脚本、舞台演出、脚本、ラジオドラマ制作、リーディング講師など精力的に活動中。 演技指導はマンツーマンを基本に行っている。 日本劇作家協会会員。 劇団営業二課主宰。 横須賀まなび館演技講師。

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今日、ご紹介するのは、映画「ブロークバック・マウンテン」です。

「ブロークバック・マウンテン」
2005年のアメリカ映画。
日本公開は2006年3月4日。

「ブロークバック・マウンテン」

筆者的には、まったく興味のないジャンルの映画”20年に渡る秘めた男性同士のラブ・ストーリー”ではあります。
しかし、この映画「ブロークバック・マウンテン」はGoogleユーザーの89パーセントが高く評価しています。
(スゴイ)

ウィキもべた褒め

”低予算で作られたにもかかわらず、アメリカ国内外で記録的な評価と興行収入をもたらした。
2005年のヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞。ゴールデングローブ賞では、作品賞(ドラマ部門)、監督賞、脚本賞、主題歌賞の4部門を受賞。
2006年のアカデミー賞においては、作品賞を含む同年作品中最多の8部門にノミネート”

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

そして、何よりヒース・レジャーが主演の映画なら取り上げないわけにはいきません。

映画「ブロークバック・マウンテン」の監督は今や巨匠のアン・リー

ナイトメアシンジ
(これは想定外。こういう映画を撮るのは、女性監督だと思っていました。偏見でした。すいません)
アン・リー

男性。
1954年10月23日中華民国生まれ。
(アメリカ在住で市民権も獲得)

アン・リーは、台湾とアメリカの合作映画「ウェディング・バンケット」(1993年)と主演のエマ・トンプソンが脚本も書いている「いつか晴れた日に」(1995年)でベルリン映画祭金熊賞、好きな人が多いファンタジックアクション映画「グリーン・デスティニー」(2000年)でアカデミー外国語映画賞を受賞。

本作「ブロークバック・マウンテン」で第78回アカデミー監督賞を受賞。

トニー・レオン主演映画「ラスト、コーション」(2007年)は、「ブロークバック・マウンテン」に続き、第64回ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を獲得。

ヤン・マーテルの小説を映画化した「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」(2012年)でも第85回アカデミー監督賞を受賞。

筆者は世間的には評判はいまひとつでしたが、映画「ハルク」(2003年)が好きです。
(ジェニファー・コネリーとニック・ノルティがいいから)

映画「ブローバック・マウンテン」の出演者もご紹介しましょう

ジャックと出会い、愛し合うようになるイニス・デルマー役にヒース・レジャー。

2008年バットマン映画「ダークナイト」のジョーカー役で映画ファンの心に永遠に残り続ける天才。2008年1月22日没

ジャック・ツイスト役には、ジェイク・ギレンホール

なんと言っても、2001年のリバース・ムービー「ドニー・ダーコ」です

イニスと結婚をするアルマにミッシェル・ウィリアムズ

全米映画批評家協会賞など助演女優賞受賞の2016年映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」

イニスとアルマの長女、アルマ・ジュニアにケイト・マーラ

2015年のマーベル映画「ファンタステック・フォー」いやいや、2007年のステーヴン・ハンターの傑作冒険小説の映画化「ザ・シューター/極大射程」のサラだな

ジャックと結婚する金持ちの娘ラリーンにアン・ハサウェイ

2014年クリストファー・ノーラン監督のSF映画「インターステラ」。めちゃめちゃ、キュート!

ブロークバック・マウンテンの農場主アギーレにランディ・クエイド


1983年のアクション映画「処刑ライダー」のルーミス保安官

映画「ブローバック・マウンテン」のあらすじ?

長々と説明しません。
シンプルに言うと、
”1963年から20年に渡る男同士の痴話喧嘩”です。
(怒られるかも)

映画「ブローバック・マウンテン」をもう少しだけ説明します。

開始から4分34秒セリフなし
(イニスとジャックのファースト・コンタクト)

事務所の中。
ランディ・クエイド扮するアギーレが働き口を求めてやってきたイニスとジャックに口を開く。
(ここは何気に好き。ランディ・クエイド渋い!)

「ブロークバック・マウンテンに森林局が指定する野営地がある。羊の放牧地から5~6キロ離れている。夜、誰もいないと羊が獣に襲われる。そこでお前たちのうち、一人は森林局指定の野営地に残り、もう一人は、小型テントで羊の番をしながら寝ろ。見つからんように。メシは野営地に戻ってから食え。だが、夜は羊の群れと寝ろ。火は使うな、痕跡も残すな。テントは毎朝、たたんで隠せ」

イニスとジャックは承諾します。
事務所を出るイニスとジャック。

「ジャック・ツイストだ」「イニス」「名字はなしか?」「デルマー」「よろしくイニス・デルマー」

二人は一緒に仕事をするうちにブロークバック・マウンテンで、一緒のテントで寝て”一線”を越えてしまいます。

ざっと、こんなお話。
(そのあと、色々あるけどね)

騙りつくされた男たちの映画「ブローバック・マウンテン」を別の視点から語ろう(ネタバレあり)

アン・アサウェイの見事な脱ぎっぷりにびっくり。
(わお!)

感謝祭で父とジャックの”食事中に子供にテレビを見せるべきか?”というテーマでマウントを取り合う二人の男を見ているアン・ハサウェイのキュートな表情にやられます。
(可愛い)

ラスト近く、イニスに電話でジャックの死を告げるアン・ハサウェイ。

「遺言では、遺灰はブローバック・マウンテンに撒いてって」「遥か遠い夏、俺たちはあの山で羊の番をしたんです。1963年の夏です」「最も好きな場所だって言ってたわ」

イニスとの会話で、すべてを悟ったかのように目に涙を浮かべるアン・ハサウェイ。
(見事な演技)

アルマ役のミシェル・ウィリアムズを負けていません。(こちらも脱いでいます)

イニスとジャックの熱い抱擁とキス・シーンを見てドアを閉めて後ずさるシーンは胸にシクシク来ます。(さすがの芝居)

離婚後の感謝祭でのキッチンで後片付けをしているアルマとイニス。

それまで、イニスとジャックの関係に硬く口を閉ざしていたアルマが遂に言います。

「一度も魚を持ち帰らなかったわね」
「…」「私も娘たちも魚が大好きなのに」
「…」「ある晩、魚籠を開けたら、値札がついたまま。5年も経っていたのに…」
「…」「釣糸の先に手紙を着けたのよ。“魚を持ち帰って 愛してる アルマ”」
「…」「家に帰ってあなたは“魚をたくさん釣って食べた”と言っていたわ」

(無言のヒース・レジャーの芝居もミシェル・ウィリアムズのセリフも最高です。アン・リーの演出も見事)

離婚したと聞いて車を飛ばしてイニスに会いに来るジャック。

月に一度の子供との面会日だからとしぶしぶ断るイニス。

ジャックを図らずも追い返すことになる寂しさで子供の乗るトラックの横で落胆し、肩を落とすイニス。

帰りの車で泣きながら運転するジャック。

ナイトメアシンジ
まじか。大の大人が滑稽だろ?昨今、「おっさんずラブ」とかにキュンキュンする人ならウルウルするんだろうな。時代についていけなくて、すいません。テレ朝の朝の情報番組で嬉々として「おっさんずラブ」を語る女子アナとアシスタントのオネーチャンとかには怒られるな

演出家・脚本家・映画評論家・演技講師・リーディング講師・ナイトメアプロダクションCEO の6つの顔を持つナイトメアシンジ

アン・リーは、ワイオミングの大自然を素晴らしくキレイに撮っています。

ブローバック・マウンテン」は登場人物が全員、一人残らず、”思わせぶりな演技と表情を浮かべている”映画です。(筆者は終始、お尻がモゾモゾした)

 

世間的には、大変評判の良い映画みたいです。

興味のある方は御覧下さい。

”今宵も悪夢は世界のどこかで誰かが見る”

(ナイトメア・シンジ)

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大学時代に現劇団の前身「スパースターノイローゼ」旗揚げ。 1989年劇団「営業二課」設立。 1997年松竹シナリオスクール卒業。 フェニックス掌編文学賞入賞。 2009年8月から2017年2月まで中央林間カルチャースタジオ演技講師に就任。 現在は映画脚本、舞台演出、脚本、ラジオドラマ制作、リーディング講師など精力的に活動中。 演技指導はマンツーマンを基本に行っている。 日本劇作家協会会員。 劇団営業二課主宰。 横須賀まなび館演技講師。

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