白石晃士監督のモキュメンタリー映画代表作「カルト」を知っていますか?

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ナイトメア・シンジ

大学時代に現劇団の前身「スパースターノイローゼ」旗揚げ。 1989年劇団「営業二課」設立。 1997年松竹シナリオスクール卒業。 フェニックス掌編文学賞入賞。 2009年8月から2017年2月まで中央林間カルチャースタジオ演技講師に就任。 現在は映画脚本、舞台演出、脚本、ラジオドラマ制作、リーディング講師など精力的に活動中。 演技指導はマンツーマンを基本に行っている。 日本劇作家協会会員。 劇団営業二課主宰。 横須賀まなび館演技講師。

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今日、ご紹介する映画は白石晃士監督の日本映画「カルト」です。
映画「カルト」は2013年7月21日公開。
上映時間は84分。

映画「カルト」はモキュメンタリー・ホラー映画です。

モキュメンタリーとは?

モキュメンタリー(英: mockumentary)は、映画やテレビ番組のジャンルの1つで、架空の人物や団体、虚構の事件や出来事に基づいて作られるドキュメンタリー風表現手法である。モキュメンタリーは擬似を意味する「モック」[1]と、「ドキュメンタリー」のかばん語であり、「モックメンタリー」「モック・ドキュメンタリー」ともいう。また、「フェイクドキュメンタリー」と呼ばれる場合もある。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

モキュメンタリー映画は白石晃士監督の得意とする分野でもあります。

(”白石晃士監督とモキュメンタリー”については
「白石晃士監督は新しいカルト日本映画の礎」を御覧下さい)

モキュメンタリー映画「カルト」の出演者についてご紹介

あびる優と岩佐真悠子と入来茉里がそのまま、タレントとして心霊番組のレポーター約で出演しています。

心霊現象に悩まされる金田家の娘美保に岡本夏美

(2012年~2013年テレビ東京、朝の番組「おはスタ」の”おはガール”。同期に平祐奈や吉川日菜子がいる)

強力な霊能力を持つNEOに三浦涼介

(仮面ライダーオーズ/000」のアンクですな)

映画「カルト」のあらすじもご紹介しましょう。

モキュメンタリー映画「カルト」あらすじ

タレントのあびる優、岩佐真悠子、入来茉里は心霊番組のレポーターを務めることになる。

三人は除霊の様子を撮影するため、頻繁な霊現象に悩まされる二階建ての一軒屋家を霊能者雲水と番組ディレクターでカメラも担当する谷口とともに訪れる。

その家には、母の朋絵と娘の美保が二人で暮らしていた。雲水は除霊を試みるが霊の力が強力でうまく行かない。

雲水は師匠の龍玄を頼り、協力して再び除霊を試みるが失敗する。雲水は命を落とし、龍玄もまた、大怪我を負ってしまう。

龍玄は強力無比な悪霊退治に、自分よりも強力な能力を持つ霊能者に「NEO」に託すのだが…。

白石晃士の映画「カルト」の魅力(ここからはネタばれあり)

演出家・脚本家・映画評論家・演技講師・リーディング講師・ナイトメアプロダクションCEO の6つの顔を持つナイトメアシンジ

あらすじを読んで、あるいは映画「カルト」の前半を見て、えっ?タイトルの「カルト」って?と思ったあなたは鋭い。(偉い)

この白石晃士の映画「カルト」の魅力は前半と後半のドラマがやや異なるところです。前半は家に取り付く悪霊と霊能力者の戦い。

後半は悪霊を呼び出し、世界を破滅へと導こうとする”カルト教団の信者たち”と霊能力者の戦いを描いています。前半の伏線を巧みに回収するあたりは、脚本も担当した白石晃士監督の面目躍如といったところです。 
だが、この映画「カルト」は残念ながら、良いところばかりではないこともお伝えしておきましょう。 

映画「カルト」の残念なところ

岩佐真悠子の演技が今ひとつ

ナイトメアシンジ

うーん、あびる優、岩佐真悠子の演技が今ひとつ。

(入来茉里は出番が少なく目立たないので。岩佐真悠子は、2013年公開の姫野カオルコの同名小説の映画化作品「受難」で主演もしている。体当たり演技ではある)

ドキュメンタリータッチの演技はとても難しい。それがホラーともなれば、尚更。霊の出現を目の当たりにして、そんなに冷静でいられるだろうか?(たとえ、信じていなくとも)

3人のタレントの演技がなんとも不自然

ナイトメアシンジ
呼吸が乱れたり、息遣いが荒くなったり、身体が震えたり、目線が飛んだりしない3人のタレントの様子がなんとも不自然。
(少しの努力は見える。でも、懸命に演じよう、セリフを言おうという意識が強すぎる)
人間は予期せぬもの、想像を絶するものを目の当たりにしたら、どうなるだろうか?という想像力が欠如しているようにすら見える。当然、息遣いは荒くなり、声も乱れるはず。

(カメラがあれば、人間は多少の心の均衡が保てるとはいえ)
(まあ、白石晃士監督が心霊番組のパロディーを作ったのであれば多少の理解も出来るけど) 

恐怖の演技の息遣いとは?

「ハロウィン」の”絶叫クイーン”ジェイミー・リー・カーティスが見本

演出家・脚本家・映画評論家・演技講師・リーディング講師・ナイトメアプロダクションCEO の6つの顔を持つナイトメアシンジ

1978年のジョン・カーペンター監督のホラー映画「ハロウィン」の”絶叫クイーン”ジェイミー・リー・カーティスを見てみるがいい。

(ジェイミー・リー・カーティスなしではこの映画の成功はなかったに違いない。映画「ハロウィン」は30万ドルの製作費で製作され、アメリカで4700万ドル、世界では7000万ドルの興行収入を記録した)

1979年のリドリー・スコット監督のSFホラー映画「エイリアン」のラスト

宇宙服に身を包みながら、「ワタシのお星様…ワタシのお星様…どうか…」と唱えながら、勇気を振り絞り、エイリアンと対決するシガニー・ウィーバーことリプリー二等航海士の息遣いを見てみるがいい。
(SFホラーの金字塔。2002年にアメリカ国立フィルム登録簿に登録された)

白石晃士監督映画「カルト」見て損はないかも

続編期待しちゃうな

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何はともあれ、モキュメンタリー映画「カルト」は脚本はまあまあだし、アイディアがいい。

NEOの三浦涼介は儲け役だし、ビジュアルも悪くない。

NEOのセリフ
”本当に戦いは、これからだ”というラストはカッコイイし。

”今宵も悪夢は世界のどこかで誰かが見る”

(ナイトメア・シンジ)

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