西島秀俊主演映画『Cut』のあらすじは、いたってシンプルではある

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ナイトメア・シンジ

大学時代に現劇団の前身「スパースターノイローゼ」旗揚げ。 1989年劇団「営業二課」設立。 1997年松竹シナリオスクール卒業。 フェニックス掌編文学賞入賞。 2009年8月から2017年2月まで中央林間カルチャースタジオ演技講師に就任。 現在は映画脚本、舞台演出、脚本、ラジオドラマ制作、リーディング講師など精力的に活動中。 演技指導はマンツーマンを基本に行っている。 日本劇作家協会会員。 劇団営業二課主宰。 横須賀まなび館演技講師。

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今日、ご紹介するのは、西島秀俊主演の日本映画「Cut」です。

西島秀俊主演映画「Cut」のあらすじを一言で表現すると、 ”借金返済のために殴られ屋を始める男の話”。

映画「Cut」は2011年12月17日に公開されました。
上映時間は133分。
監督はイランの映画監督アミール・ナデリ。

映画監督アミール・ナデリ
1945年8月15日、イランのアバダン生まれ。テヘランでスチール・カメラマンとして活動後、映画監督になる。

「駆ける少年」(1986)、「水、風、砂」(1989)は両作ともナント三大陸映画祭グランプリを受賞、世界的にも高く評価される。その後はアメリカに移住、ニューヨークを拠点としている。

「マンハッタン・バイ・ナンバーズ」(1993)、カンヌやサンダンスで上映された「“A, B, C … Manhattan”」(1997)、「マラソン」(2002)はニューヨーク三部作として評価を得ている。

TOKYO FILMeXでも上映された「サウンド・バリア」(2005)はローマ国際映画祭でロベルト・ロッセリーニ批評家賞を、「ベガス」(2008)はヴェネチア国際映画祭コンペティション部門でSIGNIS賞を受賞。2011年のTOKYO FILMeXでは審査委員長を務めた。

映画「Cut」で、第26回高崎映画祭特別賞と第21回日本映画プロフェッショナル大賞では、海外の監督としては初となる監督賞を受賞。

映画「Cut」の脚本は親友であるアボウ・ファルマンと共同脚本です。脚本の監修は映画監督の青山真治が努めています。(2001年公開映画『ユリイカ』は評価が高い。とにかく長かったなー)

西島秀俊主演映画「Cut」キャスト

主演の秀二には西島秀俊。(筆者の中では、2010年からフジテレビ系列で放映されたドラマ「ストロベリー・ナイト」シリーズの竹内結子率いる姫川班の要、菊田和男巡査部長の印象が強い)

陽子役には常盤貴子。(長い下積を経て、1993年フジテレビ系「悪魔のKISS」の借金苦から風俗に転落するコケテッシュな女子大生役で、あっという間にブレイク。主演の奥山佳恵を完全に食ったのは有名。今では大女優。”芸能界何が起こるかわからない”という事を見事に体現した)

正木役は菅田俊。(唐十郎の状況劇場出身。1987年映画「あぶない刑事』のヒール役は存在感たっぷり)

高垣役はでんでん。(売れてんなー)


ヒロシ役を笹野高史が演じている。(もちろん、2006年キムタク主演映画「武士の一分」の徳平役。当然のごとく日本アカデミー賞最優秀助演男優賞受賞)

では、もう少し詳しく、映画「Cut」あらすじをご紹介しましょう。

以下は、映画「Cut」のオフィシャル・サイトのストーリーから抜粋したものです。(手抜きですいません。あー、でもあちこち文章直したい。気になる。けど、我慢)

映画「Cut」あらすじ

秀二(西島秀俊)はいつも兄の真吾からお金を借りて、映画を撮っている。秀二の映画が陽の目を見ることはほとんどなかったが、秀二は自分の映画と映画の持つ力を信じていた。

最近の映画館ではなかなか観られないような映画を自主上映したり、“いわゆるエンターテインメント映画だけではなく、もっとアート映画を観るように”街中で演説をして警察に追われたり、同じく監督を志すナカミチ(鈴木卓爾)と映画談議をする日々。

ある日、真吾が借金のトラブルで死んだという知らせを受ける。

ヤクザの世界で働いていた真吾は秀二のためにヤクザ事務所から金を借り、それがもとでトラブルになり、命を落としてしまったのだ。

何も知らずにいた自分を責める秀二。

兄のボスである正木(菅田俊)から、真吾が遺した借金額が1,254万円であること、それを2週間以内に返済しなくてはいけないことを告げられ、秀二は途方に暮れる。

借金を返すあてもなく、兄が死んだヤクザ事務所を離れられない秀二。

そこへ現れた正木の弟、高垣(でんでん)が秀二に「拳銃をくわえて引き金を引いたら金をやる」とからかい半分に持ちかける。

引き金を引く秀二だが、銃に弾は入っておらず、一命を取り留めた。

それをきっかけに秀二はヤクザ相手に体を張って金を稼ぐこと―殴られ屋をすることで借金を返す決心をする。

殴られる場所は兄が死んだ場所でなければ、兄の痛みを一緒に感じなければ殴られる意味がない、と考えた秀二は、ヤクザ相手に仕事をする陽子(常盤貴子)と組員のひとりであるヒロシ(笹野高史)を巻き込みながら殴られ屋を始める。

殴られるたびに自分の愛する映画監督たちが撮った作品を想い浮かべる秀二。

何度殴られても、映画への愛情が秀二を支える。

しかし、莫大な借金を簡単に返せるわけもない。

追い打ちをかけるように、「出ていけ」と言われているにも関わらずヤクザ事務所で殴られ屋を続けていたため、ショバ代としてさらに金をむしり取られる秀二。

それでも、この場所にこだわり続ける。カネはもはや問題ではなくなっていた。

苦しさに耐えること、殴られても立ち上がること―それはどんなに汚されても、まだ光を失わない“映画”そのものの再生を信じているかのようだ。

秀二はすでに死を覚悟しているのだろうか。それとも、この試練に立ち向かうことで愛する映画を救おうとしているのだろうか……。

ざっとこんな感じ。

監督のアミール・デナリは映画タイトルをなぜ「Cut 」にしたのか?

こちらも、映画「Cut」オフィシャルサイトからの監督アミール・デナリの言葉の抜粋です。


画像出典:eiga.com

”現在の映画から汚れをカットしてほしいからです 。過去の偉大な映画作家たちは魂を映像に込め、芸術である映画を我々に残しました。しかし、彼らが遺した財産は風に去ってしまいました。インディペンデント映画は上映できず眠っています。このような映画を上映していた劇場はなくなりつつあります。秀二が映画の中で叫んでいるように「映画は売春ではありません。映画は芸術です。我々は映画を尊敬するべきです。映画を単なるエンターテインメントにしてしまった人たちから奪い返すのです“

(いや~、振りかぶったなー)

映画「Cut」は面白い映画か?

(ネタバレあり)

演出家・脚本家・映画評論家・演技講師・リーディング講師・ナイトメアプロダクションCEO の6つの顔を持つナイトメアシンジ

否。ひたすら長い。(シンプルなあらすじなのに長い)

常磐貴子が魅力的に見えない。(立ち位置が中途半端)

あらすじにもありますが、 前半のかなり早い段階のシーン。でんでん扮する高垣に「拳銃をくわえて引き金を引いたら金 をやる」と言われて、口に銜えて引き金を絞る秀二。

(こんな早い段階で、話が始まっていないにもかかわらず主人公が死ぬわけない。緊張感まるでなし。虚淵玄原案傑作SFアニメドラマ「アルドノア・ゼロ」(2014)で第1クールのラストに主人公とヒロインが撃たれたのには、びっくりこいた。第2クールどうなる?と思ったのとは天と地の差)

クライマックスに秀二が100本のリスペクトする映画のタイトルが画面に出ますが、なぜか全部英語表記。(「HANABI」や「捜索者」、「レイジング・ブル」、「ストレンジャー・ザン・パラダイス」などはわかったけど、大半は理解できず。日本映画じゃないの?) 

映画「Cut」はとにかく見ていて心地悪い。

(引き画、寄り画、望遠ショット、編集、どれも素晴らしいのに)

映画への愛は理解できるけど
主人公は劇中で”映画屋”と呼ばれながら、どんな映画を撮り、どんな脚本を書いているのかわからない。

延々と殴られ、腫れ上がる西島秀俊の顔に不快感しか残らない。
(需要はあるんだろう)

恋愛的要素がほとんどないのも気になる。
(映画にすべてを捧げているから)

気になる点が多すぎる

ナイトメアシンジ

あんなに爽やかでイケメンで何かに一心不乱に打ち込む西島秀俊に女性は群がらないんだろうか?

ヤクザたちもヤクザらしくないし、個性が希薄で中途半端。
(実にもったいない)

こだけは言える
ラスト、秀二の「カット」の声で終わる。
無音のエンドロールはいい。

興味のある方はどうぞ。

 

”今宵も悪夢は世界のどこかで誰かが見る”

(ナイトメア・シンジ)

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