映画『クリープ2』を完全ネタバレでご紹介する理由

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ナイトメア・シンジ

大学時代に現劇団の前身「スパースターノイローゼ」旗揚げ。 1989年劇団「営業二課」設立。 1997年松竹シナリオスクール卒業。 フェニックス掌編文学賞入賞。 2009年8月から2017年2月まで中央林間カルチャースタジオ演技講師に就任。 現在は映画脚本、舞台演出、脚本、ラジオドラマ制作、リーディング講師など精力的に活動中。 演技指導はマンツーマンを基本に行っている。 日本劇作家協会会員。 劇団営業二課主宰。 横須賀まなび館演技講師。

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今日、完全ネタバレでご紹介するのは、映画「クリープ2」です。

映画「クリープ2」は2017年10月24日に全米公開されました。
上映時間は80分。日本ではNetflexのみ配信です。


画像出典元:ネットフリックス

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「クリープ2」はシリアルキラーを題材としたファウンド・フッテージ映画作品

ファウンド・フッテージと前作「クリープ」については 「映画『クリープ』におけるファウンド・フッテージ・ムービーの考察」を御覧下さい。

監督は前作「クリープ」で様々な映画批評家たちから、多くの支持を受けたパトリック・プライスが続投。


画像出典:IMDb

出演はもちろん、殺人鬼アーロン役に前作同様ジョナサン・プライス

画像出典:imdb

アーロンを撮影することになる映像作家サラにデジリー・アッカヴァン。

画像出典:www.imdb.com

(バイセクシャルの女性を描いた2014年のイギリス映画「ハンパな私じゃダメかしら?」で監督も務めた)

アーロンの新たな友人デイブにカラン・ソニ。


画像出典:www.imdb.com

(アメコミ界のアウトサイダーを描いた傑作映画「デッド・プール」(2016)の不運なタクシー・ドライバーのドーピンダー役です)

カラン・ソニは最初であっけなく消え、1作目「クリープ」と同じくして、ジョナサン・プライスとデジリー・アッカヴァンのほぼ2人で展開されるストーリーになっています。

では、映画「クリープ2」のあらすじを今回は完全ネタバレさせていただき、考察を交えてご紹介します。(新しいスタイルです)

映画「クリープ2」あらすじとネタバレ考察

デイブが家の前に置いてあった小包を開けてみると、中には狼の頭のぬいぐるみとDVDが入っていた。恐る恐る再生するデイブ。

DVDには妙な口笛が聞こえ、デイブの家の中を撮影している映像が写っている。不安に頭を抱えるデイブ。

そこへ、送り主のアーロンが、なに食わぬ顔で訪ねてくる。

送られてきた狼の頭の名はピーチファズ。その被れる、ぬいぐるみの中には作動したカメラが仕込んであった。

デイブとアーロンの様子を映し出すカメラ。(絶妙な出だし。才気を感じます)

得体の知れぬ”ストーカー”に悩まされるデイブを励ますアーロン。

「もしかして、その送り主を最近、トモダチになった自分だと思っていないか?」とデイブに訪ねるアーロン。(怖い) 首を振るデイブ。

「今夜、ここで起こることは君のせいじゃない。出会って以来、ずっと君を撮ってた」とタネ明かしを始めるアーロン。(ゾクゾクする展開)

アーロンの突然の告白にデイブは驚愕し、戸惑う。

デイブから怒りの感情が湧き出た瞬間、アーロンはデイブの首を掻き切る。(隠しカメラから見るデイブとアーロンの芝居と演出、アイディアは秀逸と言わざるを得ない)

映像は変わる。 サラは「出会いの窓」という動画配信をしている映像作家。普段は結婚式の撮影をしている。

「出会いの窓」の視聴回数わずか9回。「出会いの窓」はネットの個人広告を見て、その広告主に会って撮影、インタビューする番組で、「陶芸をしよう」、「話し相手募集」、「僕を子守して」という広告主は、いずれも成人男性。

”孤独な男性の心の内を暴く”というサラの番組の姿勢はいまひとつ視聴者に伝わらない。焦燥感に駆られている時、サラは偶然、アーロンの広告を見つける。

”動画撮影者、求む、日給1000ドル。正直で勇敢な方。インタビュー・ウィズ・バンパイアのように。人生の深淵を覗こう”興味を惹かれたサラは応募し、アーロンに会いにゆく。(一作目を踏襲した物語のイントロもグッド)

アーロンはサラに自分が「39人の人間を殺した無名のシリアル・キラーだ」と告げる…。(ここまでは、ホントに面白い)

問題はここから。
ここから。
(念のため、二回言いました)

まぁ、お互いの“壁”を取り払う為にお互い裸になるまでは許そう。(エキセントリック!)

この後、アーロンは・殺人スランプ“に陥ったとサラに悩みを打ち明けるのだ。(殺しのマンネリですな)

サラはアーロンが本物のシリアル・キラーかどうか確信が持てず、アーロンを励ましたりする。(フランシス・フォード・コッポラの話が出てきたり、なにやら哲学的になったり、よくわからない感じで物語は進んでゆく)

残念ながら、心理サスペンスを狙っているのだろうが、上手く機能していません。お互いが”マウントを取ろう“とかの心理戦もなし。サラが殺されそうで殺されないハラハラドキドキ感も皆無。

クライマックスは定石通りに殺されかかったサラが逆襲に転じるのだが、それまでがダラダラ。ラストは死んだはずのアーロンの口笛が聞こえる。(死んでいない?)

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ナイトメアシンジ

映画「クリープ2」は”アイディアが卓越していて途中まではバツグンに面白い”マイケル・クライトンの小説のようです。

(マイケル・クライトンは映画監督や脚本に手を広げている全世界で一億五千万部も書籍が売れているアメリカの小説家なので、あくまで個人的見解。小説「ジュラシック・パーク」や「スフィア 球体」、「失われた黄金都市」などの筆者の感想) 

今回、この映画「クリープ」を”完全なネタバレ”で話したのは、残念で仕方ないからです。(わかってもらえますように)

しかし、この映画「クリープ』は実は”3部作”らしいので、3作目に期待しましょう。 次回は映画「アンチポルノ」をご紹介します。 お楽しみに。

「映画『クリープ2』を完全ネタバレでご紹介する理由」を読んで下さった読者の皆様へ

映画『クリープ2』ネタバレ」を読んでくれた方にオススメしたい記事がありますのでコチラも併せて読んでみて下さい→→映画『クリープ』におけるファウンド・フッテージ・ムービーの考察

”今宵も悪夢は世界のどこかで誰かが見る”

(ナイトメア・シンジ)

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大学時代に現劇団の前身「スパースターノイローゼ」旗揚げ。 1989年劇団「営業二課」設立。 1997年松竹シナリオスクール卒業。 フェニックス掌編文学賞入賞。 2009年8月から2017年2月まで中央林間カルチャースタジオ演技講師に就任。 現在は映画脚本、舞台演出、脚本、ラジオドラマ制作、リーディング講師など精力的に活動中。 演技指導はマンツーマンを基本に行っている。 日本劇作家協会会員。 劇団営業二課主宰。 横須賀まなび館演技講師。

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