先が読めない映画『シャッターアイランド』は細部まで目を凝らすこと

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ナイトメア・シンジ

大学時代に現劇団の前身「スパースターノイローゼ」旗揚げ。 1989年劇団「営業二課」設立。 1997年松竹シナリオスクール卒業。 フェニックス掌編文学賞入賞。 2009年8月から2017年2月まで中央林間カルチャースタジオ演技講師に就任。 現在は映画脚本、舞台演出、脚本、ラジオドラマ制作、リーディング講師など精力的に活動中。 演技指導はマンツーマンを基本に行っている。 日本劇作家協会会員。 劇団営業二課主宰。 横須賀まなび館演技講師。

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シンジてんて!読者から「シャッターアイランド」のレビューリクエストがあったニャムルです!
ナイトメアシンジ
よし任せろティング!では読者のレビューリクエスト先が読めない映画「シャッターアイランド」を評論する。

映画「シャッターアイランド」は2010年のアメリカ映画。
謎解き集中のために”二度見キャンペーン”も行われた映画です。

原作はデニス・ルヘインの同名ミステリー。

デニス・ルヘインは映画ファンには、クリント・イーストウッド監督の”切ないミステリー”佳作映画「ミスティク・リバー」(2013年)で有名。

デニス・ルヘインは、筆者には1990年代私立探偵小説”パトリック&アンジー”シリーズです。パトリックとアンジー、頼もしい相棒ブッバの織りなす名作ハードボイルドシリーズは最高。4作目の「愛しき者はすべて去り行く」は2007年に「ゴーン・ベイビー・ゴーン」のタイトルで映画化)

映画「シャッターアイランド」は、日本では同年2010年4月9日に公開されています。
上映時間は138分。

また、この映画「シャッターアイランド」は全米公開が2009年10月2日から翌2010年2月19日に延期されたいわくつきの作品。
(理由は明らかにされていない。これもミステリー) 

監督は1976年映画「タクシー・ドライバー」で世界を震撼させ、カンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞、一躍売れっ子監督になった名匠マーティン・スコセッシ。


画像出典:ウィキペディア(Wikipedia)

(外国映画のリメイクとしては史上発のアカデミー作品賞受賞の2006年映画「ディパーテッド」が筆者のイチオシ。香港映画のオリジナルは筆者には主役の顔が似すぎて、わからなくなる場面もあり感情移入出来ず。スコセッシ版の方が好き)

先が読めない映画「シャッターアイランド」の出演者をご紹介

主演の連邦保安官テディにレオナルド・ディカプリオ。
(監督のマーティン・スコセッシとは「ギャング・オブ・ニューヨーク」(2002年)「アビエーター」(2004年)「ディパーテッド」(2006年)に続いて4度目のタッグ)

テディの相方チャックにマーク・ラファロ。
(今、話題の映画「アベンジャーズ」シリーズの超人ハルクことブルース・バーナーです)

アッシュクリフ病院院長にベン・キングスレー。
(もちろん、1982年「ガンジー」でアカデミー主演男優賞獲得の名俳優です。名前の前にサーが付きます)

テディの妻ドロレス役にミシェル・ウィリアムズ。
(故・孤高の天才役者ヒース・レジャーの元婚約者)

囚人ジョージ・ノイス役にジャッキー・アール・ヘイリー。
(子役時代、野球映画「がんばれ!ベアーズ」(1976年)で最後の大飛球をグラブに収める、ちびのケリーで大ブレイク)

警備隊長役でテッド・レヴィンが出ています。
(映画「羊たちの沈黙」(1990年)でクラリス捜査官ことジョディー・フォスターに射殺される連続誘拐殺人鬼バッファロー・ビル)

先が読めない映画「シャッターアイランド」のあらすじを途中までご紹介します。

映画「シャッターアイランド」あらすじ

1954年、アメリカ。ボストン湾の沖にある島シャッター・アイランドの精神病施設、アッシュクリフ病院でレイチェル・ソランドという名前の女性患者が失踪する事件が発生する。

アッシュクリフは精神疾患のある犯罪者ばかりが収容されている厳重に管理された病院で、シャッター・アイランドは本土から18キロも離れた孤島。

”警備の厳しい絶海の孤島で忽然と消えた女性患者”謎の失踪事件の捜査に連邦保安官のデディ・ダニエルとチャック・オールが派遣される。

アッシュクリフの院長ジョン・コーリー医師によると、行方不明になったレイチェルは、かつて自分の子供3人を殺害。しかし、子供たちはまだ生きていると信じていたらしい。

レイチェルの部屋を捜索するテディとチャックは「The law of 4.Who is 67」(「4の法則 67は誰?」)という謎のメモを発見する。

そして、レイチェルの担当医であるシーアンは彼女が行方不明になった時を同じくして、この島を立ち去っていたことがわかる。

また、テディはアッシュクリフ病院で、前頭葉を切除して暴力性を抑える「ロボトミー手術」が行われていることを聞き出す。患者たちの不自然な動きや捜査に非協力的な病院職員の態度に、次第に不信感を募らせるテディとチャック。

実はテディには、この島に来たもう一つの目的があった。それは、自分の妻ドロレスを殺した放火犯レディスに会うことだった。

レディスは放火後この病棟に収監されていたという証言を得たテディだったが、おかしなことに彼のファイルデータは何処にも存在していない。レイチェルのメモにあった”67番目の患者”こそレディスではないか?と疑うテディ。

そして、突如、レイチェルが戻ったという知らせを受けるテディとチャック。

絶海の孤島でレイチェルは一体、どこにいたのか?4の法則 67は誰?とは?レディスは本当に島にいるのか?院長たちは何を隠しているのか?

”この島はなにかがおかしい”驚愕のミステリーが幕を開ける…。

ここからはややネタバレあり。
(少しだけ)

先が読めない映画「シャッターアイランド」のいくつかのヒント

冒頭の船内のシーンに?あり。
(天井からぶら下がってるもの)

テディの相棒チャックが病院入り口で警備に拳銃を預けるシーン。
(チャックの表情と動き)

凶悪な囚人が収容されているC錬で出会うジョージ・ノイスの言葉。
”お前のために仕組まれたゲームだ”
(観客に「あなたはミスリードされているんだ」との指摘でもある)

映画「シャッターアイランド」のセンスの良さ

ナイトメアシンジ

船が島に着く時のカメラと音楽が期待感を持たせる。
(胸躍るミステリーの出だし。演出が素晴らしい)

マーティン・スコセッシの”カット割りと画”が凄い。
(映画のトレーラー(予告編)を見ても、ワンカット、ワンカットの完成度の高さがわかるはず)

レオナルド・ディカプリオとベン・キングスレーの演技もさることながら、ドイツ人医師役、マックス・フォン・シドーの重厚な演技にシビれます。
(スウェーデンを代表する名俳優。イングマール・ベイルマンの懐刀です)

テディの妻”ドロレスとの回想シーン”は見所のひとつ。
(アパートで抱きしめたドロレスが灰になるシーンは印象的)

ラスト。
「どっちがましかな?モンスターのまま生きるか、善人のまま死ぬのと」
このセリフは、マーティン・スコセッシが好んで描いてきた、いわゆる”社会から弾き飛ばされたはみ出し者”を象徴するセリフです。
(深い。どう取るかは観客に委ねられる。筆者は前者だな)

タイトルの「SHUTTER ISLAND」を並べ替えると、「TRUTHS AND LIES(真実と嘘)」
になります。 

究極のサスペンス・ミステリー、先が読めない映画「シャッターアイランド」。
138分は決して長くありません。
是非、御覧下さい。

全ての謎が解けなくても楽しめる映画です。
次回は
人間が怖い映画「紀子の食卓」をご紹介します。

「先が読めない映画『シャッターアイランド』は細部まで目を凝らすこと」を最後まで読んで下さった読者の皆様へ

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”今宵も悪夢は世界のどこかで誰かが見る”

(ナイトメア・シンジ)

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大学時代に現劇団の前身「スパースターノイローゼ」旗揚げ。 1989年劇団「営業二課」設立。 1997年松竹シナリオスクール卒業。 フェニックス掌編文学賞入賞。 2009年8月から2017年2月まで中央林間カルチャースタジオ演技講師に就任。 現在は映画脚本、舞台演出、脚本、ラジオドラマ制作、リーディング講師など精力的に活動中。 演技指導はマンツーマンを基本に行っている。 日本劇作家協会会員。 劇団営業二課主宰。 横須賀まなび館演技講師。

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