映画『殺人ワークショップ』は賛否両論の作品

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ナイトメア・シンジ

大学時代に現劇団の前身「スパースターノイローゼ」旗揚げ。 1989年劇団「営業二課」設立。 1997年松竹シナリオスクール卒業。 フェニックス掌編文学賞入賞。 2009年8月から2017年2月まで中央林間カルチャースタジオ演技講師に就任。 現在は映画脚本、舞台演出、脚本、ラジオドラマ制作、リーディング講師など精力的に活動中。 演技指導はマンツーマンを基本に行っている。 日本劇作家協会会員。 劇団営業二課主宰。 横須賀まなび館演技講師。

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ナイトメアシンジ
今日、ご紹介する映画「殺人ワークショップ」はナイトメア・リュウタおすすめの映画ですが、筆者はこの映画を見て原因不明の体調不良に襲われ、全身に悪寒が走り、手足の痺れと虚脱感で一日、蒲団とお友達だったことを報告します。
(本当です) 
キャッチ・コピーは
”殺人が魂を解放する”
created by Rinker
アルバトロス (映像)

ワーク・ショップに参加したそれぞれが殺したい相手を協力して殺めていくサスペンス・スリラー映画です。

映画「殺人ワークショップ」は2014年9月13日公開。
上映時間は75分。

(ワーク・ショップとは、参加・体験型の研究講習会のこと)

監督は日本フェイク・ドキュメンタリーの第一人者白石晃士


出典:eiga.com

(フェイク・ドキュメンタリーとは、ドキュメント風のフィクション。Fakeはにせもの。Documentaryは記録作品。最近では、モキュメンタリーとも言われる)

白石晃士とモキュメンタリーについては、
「白石晃士監督は新しいカルト日本映画の礎」を御覧下さい。

映画「殺人ワークショップ」は白石晃士監督が映画学校ENBUゼミナールで講師を担当した映像俳優コースの実習として製作した作品を再編集して劇場公開作品です。

(白石晃士監督が講師を担当した7人の生徒がカリキュラムの中で最終的に作った実習作品が映画「殺人ワークショップ」。当初は30分位の短編の予定だったが、白石晃士監督の希望で長編にした)

映画学校ENBUゼミナールと言えば、2017年制作・公開の映画「カメラを止めるな!」で有名になりました。その3年前に白石晃士監督はこの映画「殺人ワークショップ」を撮っているわけです。 

白石晃士はこの映画「殺人ワークショップ」で監督のほか、脚本・撮影・編集にも携わっています。
出演者は映画学校ENBUゼミナールの生徒のほかに宇野祥平。

宇野祥平は2016年に安田顕主演で映画化された「俳優 亀岡拓次」の主人公のモデルの一人。たくさんの映画に出演。2016年映画「セーラー服と機関銃 -卒業-」では目高組員晴雄役を好演しています 

では、映画「殺人ワークショップ」のあらすじを前半部分だけ紹介します。

映画「殺人ワークショップ」あらすじ

日常的に恋人の高木からの
DVを受けているアキコ。

アキコは役者になるための
ワークショップを受講したいと
同棲している恋人の高木に話すが罵倒され、
いつものように殴る蹴るの暴行を受ける。

そんなアキコの携帯電話に
「ワークショップのご案内」
のメールが届く。

”あなたの周りに殺したい人はいませんか?
殺したい目標を実際に殺すための
「殺人ワークショップ」です”
期間は2泊3日。

アキコは高木を殺すために
「殺人ワークショップ」
に参加する事を決意する。

アキコがメールの指定場所へ向かうと、
講師の江野がアキコ以外にも
参加者を集めており、
彼らはおのおのが
殺したい人物を確実に殺すための
2泊3日の”実践型ワークショップ”
を行うことに。

ワークショップ参加者は全員で6人。
最初に各自の自己紹介と
殺したい相手を告白することになる。

”ミサキ”と名乗る女は
ホストをやっていた
”元カレ”を殺したいという。

1年半の交際期間に
何度も浮気された挙句、
他の女と子供を作って
出て行ったのだ。

”アサミ”という若い女は
愛想や要領のいい”妹”のことを
常日頃から憎々しく思っていた。

自分の仕送りで
楽しく暮らしているのも
許せないと言う。

ややポッチャリ系の女”エミ”は
仲の良かった”年下男性”
を殺したいと告白。

付き合っているつもりだったのに、
キスをしようと迫ると、
「お前みたいなデブ抱けるか!」
と拒否され、
以降連絡が取れなくなったらしい。

”ヒデトシ”という男は
職場の”同僚2人”を殺したいと言う。

仲の良かった友人”ウメザワ”を苛め、
ミスを責めたてて、
自殺に追い込んだ張本人たちが
反省の色も見せず、
日々を送っていることが
許せないと言う。

”ユウマ”という若い男は、
特に殺したい対象はなく、
昔から犬や猫を殺していたと説明する。

そして、今度は人間を殺してみたいから
ワークショップに参加したと
悪びれる様子もなく話す。

江野はユウマを椅子に縛りつけ、
他の参加者にナイフでユウマを
刺すように命令する…。

映画「殺人ワークショップ」の後味の悪さ(ネタバレあり)

講師の江野は参加者が気が変わって逃げたり、通報するのを防ぐため、部屋の中で食事、部屋の中での”用足し”を命じます。そして、参加者が拒否できないように殺人のターゲットを協力して殺すように仕向けます。
(もちろん、逃げ出す者や拒む者も出るが、江野は躊躇せずその連中を手にかける)

追い詰められるワークショップ受講者たちが見ているものに閉塞感を植えつけます。

天使か悪魔か。ただの幻か
ラスト。
渋谷の交差点に立つ江野はアキコが恋人の高木を殺すのを見届けたように去っていきます。
見る人間を選ぶ映画かも
殺人を肯定するような終わりが賛否両論を呼んだのも頷けます。
執拗に恋人のアキコに手を上げ続ける橋本の様子はDV経験者にはトラウマになりそう。しかし、講師役の宇野祥平の不気味さを全面に押し出した演技は怪演です。
強烈な印象を残します。 

お好きな方はどうぞ御覧下さいませ。

次回は映画「ぼっちゃん」をご紹介します。
お楽しみに。

”今宵も悪夢は世界のどこかで誰かが見る”

(ナイトメア・シンジ)

「映画『殺人ワークショップ』は賛否両論の作品」を最後まで読んで下さった読者の皆様へ

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