おすすめ洋画『殺しのドレス』は現代サスペンス・ホラーの礎を築いた作品

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ナイトメア・シンジ

大学時代に現劇団の前身「スパースターノイローゼ」旗揚げ。 1989年劇団「営業二課」設立。 1997年松竹シナリオスクール卒業。 フェニックス掌編文学賞入賞。 2009年8月から2017年2月まで中央林間カルチャースタジオ演技講師に就任。 現在は映画脚本、舞台演出、脚本、ラジオドラマ制作、リーディング講師など精力的に活動中。 演技指導はマンツーマンを基本に行っている。 日本劇作家協会会員。 劇団営業二課主宰。 横須賀まなび館演技講師。

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今日、ご紹介するのは、
おすすめのサスペンスホラー洋画 「殺しのドレス」です。
この洋画「殺しのドレス」は、”サスペンス・ホラーの定石を作った”と言っていい映画です。

本国アメリカでは1980年に公開。
(映画評論家の間では酷評が多かった)

日本公開は1981年4月4日。

筆者がエロチックなシーンの多いこのサスペンス・ホラー洋画「殺しのドレス」を初めて見たのは高校生の時です。

(刺激的でしたね。びっくりしました。マジで)

上映時間は105分。

サスペンスホラー洋画 「殺しのドレス」の監督・脚本はブライアン・デ・パルマ。

ブライアン・デ・パルマは1940年9月11日生まれのアメリカ合衆国の映画監督です。
映画監督として、注目を浴びるきっかけになったのは映画「悪魔のシスター」(1973)と「ファントム・オブ・パラダイス」(1974)。どちらも、カルト・ムービーとして一部のファンから熱狂的に受け入れられました。

続いて、スティーヴン・キング原作のホラー映画「キャリー」(1976)が世界中で大ヒット。ケビン・コスナーを一躍スターダムに押し上げ、アクション俳優だったショーン・コネリーをアカデミー助演男優賞に導いた映画「アンタッチャブル」(1987)で一流監督に仲間入りをします。

(トム・クルーズの当たり役映画「ミッション・イン・ポッシブル」(1996)の監督としても有名)

おすすめのサスペンスホラー洋画「殺しのドレス」の出演者をご紹介

満たされない悲しい主婦ケイト役にアンジー・ディキンソン

(ジョン・プアマン監督佳作アクション映画「殺しの分け前/ポイント・ブランク」のクリス役)

高級娼婦で謎解き役のリズにナンシー・アレン

(翌年1981年のブライアン・デ・パルマ監督のまあまあスリラー映画「ミッドナイトクロス」にも出演しています。監督のブライアン・デ・パルマとは1979年から1983年まで夫婦でした。筆者的には映画「ロボ・コップ」シリーズのアン・ルイス巡査役)

ピーター役にキース・ゴードン

(1983年のステーヴン・キング原作「クリスティーン」ですな。才人で後に映画「ファーゴ」のTV版の監督なども務めています)

精神分析医エリオットにイギリスが生んだ名優マイケル・ケイン

(2000年にナイト叙勲。賞も色々もらってます。映画「ハンナとその姉妹」(1986)の名演は光ります)

では、洋画「殺しのドレス」のあらすじを途中までご紹介します。
(”この映画を御覧になる方は、ストーリーを誰からもお聞きにならないでください。御覧になったら、ストーリーは誰にもお話にならないでください”というテロップが劇場に流れた)

おすすめ洋画「殺しのドレス」のあらすじ

”ミドルエイジ・クライシス”にさしかかったケイトは、夫のマイクとの性生活に不満を抱えていた。ケイトは精神分析医エリオットのカウンセリングを受けた帰り、立ち寄った美術館で男と出会い情事に及ぶ。だが、その男が性病を患っていることがわかり、動揺して部屋を出る。

ケイトはエレベーターの中で、男の部屋に結婚指輪を忘れたことに気づく。引き返そうとした矢先、ケイトはエレベーターに乗り込んできたブロンド女性に剃刀で襲われて惨殺される。

偶然にも居合わせた娼婦リズは犯人を目撃。リズは刑事のマリノにすべてを話すが、犯人だと疑われてしまう。

姿を見られた殺人者は地下鉄でリズを襲うが、間一髪のところで、リズはケイトの息子のコンピュターオタクのピーターに助けられる。リズは自分の身を守るため、ピーターと協力して事件の謎を追うことになる…

ここまでです。
が、最初に申し上げた通り、この映画には”サスペンス・ホラー”の礎が埋まっています。映画ファンなら結末は想像できると思います。

洋画「殺しのドレス」のサスペンス・ホラーの佳作

ケイトの目線で男を追うショットとケイトの表情を交互に交えた演出の美術館のシーンはまさに秀逸です。(一見の価値あり。おすすめ)

エレベーター内の鏡を使用したケイトの殺戮場面や階数表示に飛び散る鮮血は、もう”現代サスペンス・ホラー定石の見本”と言っていいと思います。

(ナンシー・アレンと殺人鬼とのファースト・コンタクトの演出は絶品。ここもおすすめ)

全編に流れる音楽も印象的。
(ブライアン・デ・パルマ監督のセンスに感心)

筆者は公開当時、映画ファンとして著しく未熟でしたから、この映画「殺しのドレス」がアルフレッド・ヒッチコック監督の「サイコ (字幕版)」(1960)へのオマージュと知りませんでしたし、名作「サイコ」もまだ未見でしたので、大変に衝撃を受けたことを憶えています。

(「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」でいうセカンド・インパクト”です。ちなみに”ファースト・インパクト”はTVで何気に見たサム・ペキンパー監督の「ワイルド・パンチ」。クライマックスの大殺戮シーンに、しばらく開いた口がふさがらなかった中坊時代)

サスペンス映画「殺しのドレス」のおすすめ度

ラストもいいです。
ブライアン・デ・パルマの出世映画「キャリー」ファンならニヤリでここもおすすめ。
(筆者は原作から入っているので、世間様ほど映画「キャリー」は評価していませんが)

凶器の剃刀をあれほど美しく、妖しく映し出したのもブライアン・デ・パルマが最初だと思います。
(間違っていたら、ごめんなさい)

映画「殺しのドレス」の監督ブライアン・デ・パルマはゴールデン・ラズベリー賞に5回もノミネートされています。
(ゴールデン・ラズベリー賞についてはコチラを参照してください)

”出来不出来の差が激しい監督”と世間では呼ばれているようですが、クエンティン・タランティーノに影響を与えた監督でもあります。

(筆者にも)

惜しげもなくヌード・シーンを披露したアンジー・ディッキンソンは洋画「殺しのドレス」撮影時は48歳。

ブライアン・デ・パルマは女優を美しくも醜くも撮ります。
(天才である事に間違いはありません)

”今宵も悪夢は世界のどこかで誰かが見る”

(ナイトメア・シンジ)

「おすすめのサスペンスホラー洋画 「殺しのドレス」」を最後まで読んで下さった読者の皆様へ

皆さん、ホラー王子(ナイトメアリュウタ)の兄貴分で脚本家・演出家・演技トレーナー・映画評論者のナイトメアシンジです。

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大学時代に現劇団の前身「スパースターノイローゼ」旗揚げ。 1989年劇団「営業二課」設立。 1997年松竹シナリオスクール卒業。 フェニックス掌編文学賞入賞。 2009年8月から2017年2月まで中央林間カルチャースタジオ演技講師に就任。 現在は映画脚本、舞台演出、脚本、ラジオドラマ制作、リーディング講師など精力的に活動中。 演技指導はマンツーマンを基本に行っている。 日本劇作家協会会員。 劇団営業二課主宰。 横須賀まなび館演技講師。

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