日本映画ベストテンには絶対入らない『徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑』は時代劇スプラッター作品

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ナイトメア・シンジ

大学時代に現劇団の前身「スパースターノイローゼ」旗揚げ。 1989年劇団「営業二課」設立。 1997年松竹シナリオスクール卒業。 フェニックス掌編文学賞入賞。 2009年8月から2017年2月まで中央林間カルチャースタジオ演技講師に就任。 現在は映画脚本、舞台演出、脚本、ラジオドラマ制作、リーディング講師など精力的に活動中。 演技指導はマンツーマンを基本に行っている。 日本劇作家協会会員。 劇団営業二課主宰。 横須賀まなび館演技講師。

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脚本家・演出家・演技トレーナー・映画評論者のナイトメアシンジです。

今日ご紹介するのは、R-18指定映画「徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑」です。
(最近、R-18指定映画ばかり紹介して恐縮です)

ですが、映画「徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑」はちょっと、変わった時代劇スプラッター・ムービーなのです。

「徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑」は1976年9月4日公開の日本映画。
併映は中島貞夫監督で千葉真一主演「沖縄やくざ戦争」です。
(いわゆる二本立て興行)

上映時間は80分。

監督は牧口雄二。

牧口雄二は1936年6月29日生まれ。東京都板橋区出身。
慶應義塾大学文学部を卒業後、1960年に東映に入社。
中島貞夫らの助監督を経て、1975年に東映ポルノ映画「玉割り人ゆき」で監督デビュー。
(すげータイトルだな。制作費500万に低予算ポルノ映画です)

1977年以降は活躍の場をテレビに移し、ドラマ「暴れん坊将軍シリーズ」(1978年~)や「柳生一族の陰謀 」(1978年 ~1979年) 「影の軍団シリーズ 」(1980年 ~1982年・1985年) の監督などを務めた。
(筆者は「影の軍団シリーズ」は大変、影響受けております)

「徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑」の主演は川谷拓三。
(大部屋俳優から最後は主演を張るまで上り詰めた伝説の俳優。デビューは美空ひばり主演の1959年公開「ひばり捕物帖 振袖小判」の死体役)

スプラッター映画「徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑」のあらすじをご紹介いたします。
(少し、厳かな感じで言ってみました。意味はありません)

「徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑」あらすじ

なぜかお話は二部構成になってます。
(ここは意味がわからない)

第一部。

寛永5年の長崎。
長崎奉行所与力の佐々木伊織は狩りの途中に蝮に噛まれるが、通りがかった村人の登世が伊織の傷から毒を吸い出して事なきを得る。

数日後、伊織は登世の家を訪ねるが、禁教令にそむく邪宗徒キリシタンとして登世の家族は長崎奉行所へ連れていかれた後だった。

長崎奉行所のお仕置場ではキリシタンたちに対して棄教させるための拷問が行なわれていた。
登世の家族を含めたキリシタンへの拷問は陰惨を極めた。

十字架の焼印を押し当てる、陶器で出来た巨大な豚の中に入れて下から火を焚きつける、数百匹の蛇を透明な箱にキリシタンを閉じ込めて上から数百匹にも及ぶ蛇を投げ入れる、滑車で吊り上げた巨大な岩石の下に座らせて落とす、両手両足を縛って強く熱した鉄板の上に放り投げられる。

登世と伊織の関係を疑う奉行の高坂主膳は登世を強引に側女にする。そして毎夜、伊織を寝室に呼び寄せ、目前で登世を責める。

思いあまった伊織は登世を連れて逃亡するが伊織は刺殺される。
登世は捕まり、姦通の罪に問われる。

登世は当時、残酷刑として最も恐れられていた牛裂きの刑に処せられることになった。
地面に大の字にくくりつけられた登世の片足が二頭の牛に繋がられて…

第二部。

豪商の息子と偽り、遊郭で豪遊をした捨蔵は女郎屋で一年のただ働きをさせられることになる。
捨蔵はそこで地獄のような女郎屋の裏を見ることになる。
妊娠した女郎が無理矢理に赤子を摘出される。
病気のまま、働かされて労咳で血を吐く女郎。

捨蔵は、そんな女郎の一人を不憫に思って連れ出そうとした男の陰茎を切断させられる。
精も根も尽き果て、捨蔵も同郷の女郎おさとを連れて逃亡を計る。

捨蔵は逃げる道中でおさとが夜鷹の縄張りを荒らしたと勘違いして暴行する三人の河原乞食を殺してしまう。

捨蔵とおさと犯罪を重ね、遂に捕縛される。
水車の拷問を耐える捨蔵だったが、おさとをかばって自白する。
二人は鋸引きの刑となるが…

「徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑」は牧口雄二のベスト・ムービー?

「徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑」は東映社長岡田茂の残酷な映画を撮れというリクエストに牧口雄二が応えて撮った作品。

(映画「徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑」はプラッター映画「スナッフ/SNUFF」(1976年のアルゼンチン・アメリカ合衆国合作)に岡田社長が刺激を受けて作られたそう。映画「スナッフ/SNUFF」は実際のスナッフ・フィルムであるかのように喧伝、公開され話題を呼んだ)

スナッフ・フィルムについては映画「ギニーピッグ2血肉の華」の記事を参照してください。

エログロ度は最高レベル。

海外では”日本のスプラッター・ベスト・カルト・ムービー”と称されるくらいに人気が高い。英題は『Shogun’s Sadism』

演出・カメラワークもレベルが高い。
刀の人体切断シーンなんか目を見張るぐらい凄い。
役者も悪くない。

でも、”影の軍団ファン”の筆者としては、少し物足りない。
牧口雄二のベスト・ムービーではありません。
グロ強すぎだし。(牧口雄二のベストは影の軍団に決定!)

正直、最近、この手の映画ばかり紹介して、少々気持ち悪くなってきた。
気分も相当、落ちる。
(基本、ハッピーエンドが好きなので)

「日本映画ベストテンには絶対入らない『徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑』は時代劇スプラッター作品」を最後まで読んで下さった読者の皆様へ

皆さん、ホラー王子(ナイトメアリュウタ)の兄貴分で脚本家・演出家・演技トレーナー・映画評論者のナイトメアシンジです。

記事を最後まで読んでくれた方にオススメしたい映画がありますのでコチラの記事も併せて読んでみて下さい→邦画『インプリント〜ぼっけえ、きょうてえ〜』はオクラ入りになりかかった最恐トラウマ映画

(ナイトメア・シンジ)

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