スプラッター映画が好きならオススメの日本映画『鬼畜大宴会』とは?

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ナイトメア・シンジ

大学時代に現劇団の前身「スパースターノイローゼ」旗揚げ。 1989年劇団「営業二課」設立。 1997年松竹シナリオスクール卒業。 フェニックス掌編文学賞入賞。 2009年8月から2017年2月まで中央林間カルチャースタジオ演技講師に就任。 現在は映画脚本、舞台演出、脚本、ラジオドラマ制作、リーディング講師など精力的に活動中。 演技指導はマンツーマンを基本に行っている。 日本劇作家協会会員。 劇団営業二課主宰。 横須賀まなび館演技講師。

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脚本家・演出家・演技トレーナー・映画評論者のナイトメアシンジです。

今日、ご紹介するのは、
日本のオススメスプラッター映画「鬼畜大宴会」です。

(まず、タイトルがすごい)

スプラッター映画「鬼畜大宴会」はただのスプラッター映画ではありません。後に映画界で活躍する人材を何人も輩出した作品です。しかし、かなりのエログロ作品であることも付け加えておきます。

R18指定ですので、またまた残念ながら良い子の皆さんは御覧なれません。
(想像だけで我慢しましょう)

スプラッター映画とは?

(ホラー映画のひとつのジャンル。水が跳ね飛ぶことを意味する”スプラッター”から、血しぶきが飛び散るような流血などの残酷な場面を見せ場とする映画。異常犯罪や怪物を描くものが多く、R-15指定などと規制されて地上波でのテレビ放映は自粛されるものが多い)

映画「鬼畜大宴会」は1998年公開の日本映画です。

監督は熊切和嘉

熊切和嘉監督は大阪芸術大学芸術学部映像学科に在籍していました。「鬼畜大宴会」は熊切和嘉監督が16mmフィルムで撮った卒業制作映画です。

(16mmフィルムはフィルムの規格。主に動画撮影用として使われ、35mmカメラよりもカメラも映写機も小型化できるため、テレビニュースのロケ撮影・テレビドラマ・低予算の劇場用映画で使われる。8mmフィルムに飽き足らないアマチュアが16mmにステップアップしたりもする。映画館や劇場、公共ホールなどに16mmの映写機を備え付けている施設も多いため、35mmの劇場映画を16mmフィルムにプリントしたものも多く制作された)

日本映画「鬼畜大宴会」は第20回ぴあフィルムフェスティバルで準グランプリを受賞し、学生作品ながら異例の劇場公開がされ、ロングランヒット作となりました。

(ある意味、2017年公開の日本映画「カメラを止めるな!」を彷彿させますね)

また映画「鬼畜大宴会」は第48回ベルリン国際映画祭にて招待作品として上映され、第28回タオルミナ国際映画祭でグランプリを受賞しました。

(どうです?少しは興味が沸いてきました?)

映画「鬼畜大宴会」は1970年代、日本の学生運動で起きたあの連合赤軍のリンチ殺人をモチーフとし、左翼組織の内部崩壊による惨劇をスプラッター映画として描写した青春群像劇です。

(学生運動世代の監督からは賛否両論あったよう)

上映時間106分。

熊切和嘉は映画「鬼畜大宴会」では製作・監督・脚本・編集 担当しています。

熊切和嘉について少し補足

2001年に第10回PFFスカラシップ作品『空の穴』で、劇場デビュー。
2014年にモスクワ国際映画祭において、浅野忠信と二階堂ふみ主演「私の男」がモスクワ映画祭で日本映画として15年ぶりにグランプリなどを受賞しています。
(第69回毎日映画コンクール日本映画大賞も受賞)

映画「鬼畜大宴会」のスタッフも一部ご紹介

撮影助手の近藤龍人は映画「万引き家族」で2018年度第42回日本アカデミー賞 最優秀撮影賞を受賞。
助監督の山下敦弘は1999年映画「どんてん生活」で劇場映画監督デビュー。筆者の好きな日本映画、女子高軽音部のガールズバンドを描いた2005年公開「リンダ リンダ リンダ」をはじめ、たくさんの映画を監督しています。特協 スタッフの 宇治田隆史は脚本家として評価が高く2、010年『海炭市叙景』は第12回シネマニラ国際映画祭グランプリや第13回ドーヴィルアジア映画祭審査員賞など受賞。国内外を問わず高く評価されています。(2014年、モスクワ映画祭で日本映画として15年ぶりにグランプリなどを受賞した『私の男』(熊切和嘉監督)の脚本も手がけています)

錚々たるメンバーが映画「鬼畜大宴会」には参加していたわけです。

(キャストは岡崎役の澤田俊輔ぐらいしか筆者はしらない。ちなみにメンバー2役で出演している仙田学は小説家としてデビュー。処女作「中国の拷問」で早稲田文学新人賞を受賞)

では、
日本のオススメスプラッター映画「鬼畜大宴会」のあらすじをざっと紹介します。

日本のオススメスプラッター映画「鬼畜大宴会」あらすじ

学生運動全盛の時代、ある左翼組織が薄汚いアジトに集まっていた。

メンバーはリーダー相澤の恋人で彼の不在中組織を仕切る雅美、古参の山根、雅美が性のはけ口として利用している岡崎、フォークギターが好きな熊谷とそのルームメイトの杉原、そして相澤の刑務所での友人の藤原。

全員、カリスマ的存在のリーダー相澤の信奉者で獄中の相澤の出所を待ちながら、雅美の下で資金稼ぎや武器調達に奔走している。

ところが、信念を持たない雅美のやり方に山根が反発、ついには相澤まで批判したため、山根は組織から追放される。それから数日後、相澤が獄中で割腹自殺を図る。組織のメンバーは激しく動揺。不安感は増し、揺らぐ組織。

メンバーは相澤を批判し続ける山根に制裁を加えることにする。山根を捕らえて山中での凄惨なリンチが繰り広げられる。やがて、狂気の集団となった彼らは己の刃をお互いのメンバーに向け始める。メンバーの殺し合いが始まった…。

(ストーリーはたぶん、そんなに重要じゃない)

映画「鬼畜大宴会」のオススメ度

後半の怒涛のごとく繰り広げれれる殺戮シーンはスプラッター映画の面目躍如。
お好な方のみハマリます。

見終わった瞬間、ヤバいなこれ、すげーなーという感想と、なんか気持ち悪いんだけどという言葉が飛び出すことは請け合います。

この「鬼畜大宴会」は”寄り”のシーンが多いのが特徴です。出演者の表情をアップで撮ることで、その人間が何を考えているのかと見る者に想像させます。

人は表情ですべてを見抜くことはできません。
行動と言動でその人を理解し信用していく。

この「鬼畜大宴会」では、”お互いの探り合い”がクライマックスの殺し合いに繋がっていきます。
(その点は評価すべき)

森の中での殺戮シーンは1981年公開のアメリカのスプラッター映画「死霊のはらわた」(原題: The Evil Dead)へのオオマージュかな。

学生時代にレベルの高いスプラッター映画を撮っていることに驚きを隠せません。
映画「鬼畜大宴会」は血みどろ作品ですので、耐性がある方のみオススメです。

「スプラッター映画が好きならオススメの日本映画『鬼畜大宴会』とは?』は但し、心して見るべし」を最後まで読んで下さった読者の皆様へ

皆さん、ホラー王子(ナイトメアリュウタ)の兄貴分で脚本家・演出家・演技トレーナー・映画評論者のナイトメアシンジです。

記事を最後まで読んでくれた方にオススメしたい映画がありますのでコチラの記事も併せて読んでみて下さい→→洋画『処女の泉』はトラウマ映画なのか?

(ナイトメア・シンジ)

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