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sf映画「惑星ソラリス」は、
アンドレイ・タルコフスキーの監督による、1972年の旧ソ連の映画です。
(旧ソ連とは、1922年~1991年まで存在したソビエト連邦社会主義協和国連邦のことです)
アンドレイ・タルコフスキーの作品には、1983年にカンヌ国際映画祭監督賞を受賞した映画「ノスタルジア」がありますが、タルコフスキーと言えば、なんといってもこのsf映画「惑星ソラリス」です。
(カルト映画の金字塔!)
ポーランドのsf作家、スタニスワフ・レムの小説「ソラリス」(早川書房邦題は、「ソラリスの陽のもとに」です) が原作です。
(でも、原作とはだいぶ異なります。映画「惑星ソラリス」をめぐってのレムとタルコフスキーとの大喧嘩は有名)
Sf映画「惑星ソラリス」は1972年カンヌ国際映画祭審査員特別賞受賞しています。
1978年は第9回星雲賞映画演劇部門賞も受賞しています。
上映時間は165分。
(長い!ほぼ新幹線で東京から名古屋まで行けます!)
日本では、sf映画「惑星ソラリス」は1997年4月29日公開。あの黒澤明監督はタルコフスキーとかねてから親交があったため、この映画の紹介に力を注いだ。
(SF映画ファンからは、当時、かなりの酷評だったそうです)
では、あらすじです。
sf映画「惑星ソラリス」あらすじ

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海と霧に覆われた惑星ソラリス。
惑星ソラリスには、”ソラリスの海”と呼ばれる地球の海に似たものが存在する。それは、寄せては返す波のようで、その波は様々な形を作り、変化する。しかも、その海は”思考していた”。
人類は初めて出会う地球外生命体に驚きながらも、その謎を解明しようとする・・。
高度な知性と、人が思うものを”物質化する能力”を持つ生命体は、バートン(ウラジスラフ・ドボルジェツキー)によれば、まだ”赤ん坊”のようなものだというが…。
心理学者のケルビン(ドナタス・バニオニス)は、ソラリスの軌道上にある宇宙ステーションに向かう。
ソラリスを研究するのは、科学者サルトリウス(ユーリ・ヤルベット)、サイバネティクス学者のスナウト(アナトリー・ソロニーツィン)、そしてギバリャンの3人。
ところが、ギバリャンはケルビンがステーションに到着する前日の朝、自殺したという。原因は不明。
冷凍室に彼の遺体があり、スナウトに”第3者の姿を見た”と言っていたらしい。
研究者以外に一体、誰が?訝しく思うケルビンにも、やがて幻覚が現れるようになる。
その幻覚は、10年前に死んだはずの妻ハリー(ナターリャ・ボンダルチョク)が出現したことだった。
ハリーは生前と変わらない姿だったが、本人に死んだという自覚はない。
ケルビンは怖くなり、ハリーを殺そうと試みる。
ケルビンはハリーをロケットに入れて飛ばしてみるが、何時間後には戻ってきてしまう。
スナウトに説明すると、それは幻覚などではなく、”思考が物質化したもの”だという。
スナウトたちは、それを”客”と呼んでいるらしい。
X線を照射する実験の後から、この”客”は現れるようになったのだ。
また”客”は、”ニュートリノ”から成っていて、ソラリスの磁場が安定化させている”という。
ハリーの血を調べてみると、酸で破壊してもすぐに再生することがわかる。
ケルビンはハリーに、妻は10年前に毒を飲んで死んだことを伝えるが、”自分はハリーじゃない!別の人格よ!”と怒ってしまう。
ケルビンはハリーと似た”客”を愛し始めるようになってゆく。
ソラリスはケルビンの意識を取り込む。
すると、ケルビンの前に父親が現れ…。
Sf映画「惑星ソラリス」を見て
ただただ、長い。
疲れる。
宇宙ステーションの内部なんか当時としては、素晴らしい出来だと思う。
でも、観念的すぎて、ほとんどの人がギブ・アップするに違いない。
でも、yahoo!映画レビューでも、他のサイトでも、軒並み評価は高いです。
わからないけど凄い。
もう、sf映画「惑星ソラリス」はカルト以外のなにものでもない。
2002年にスティーヴン・ソダーバーグ監督がこのsf映画「惑星ソラリス」を、あのジョージ・クルーニー主演でリメイクしています。
こちらは評価はいまひとつ。
カルト映画になり損ねた感あり。
映画って難しい。
カルト映画も様々。
「カルト映画sf『惑星ソラリス』について語ってみる?」を最後まで読んで下さった皆様へ
(ナイトメア・シンジ)